東京工科大学 大学案内2017
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Media中学生の頃から勉強のBGMとして聴いていた音楽の面白さに目覚め、音楽や作曲を本格的に学ぼうと思いメディア学部に入りました。音楽系の大学を選ばなかったのは、音楽の勉強と将来の就職の両立を考えてのこと。また、ゲームサウンドの研究をいち早く始めるなど、この学部が世の中の先駆けとなる活動を実践している点にも好感を持ちました。それまで私は特別な音楽教育を受けてきたわけではないので、入学後はまず、音楽理論をはじめ幅広い知識を理解する必要がありました。そこで、開講されている豊富な音楽関連科目を可能な限り履修したほか、「ディジタル・サウンド・リテラシー」や「楽曲分析」などさまざまなプロジェクト演習を積極的に聴講しました。そもそも私の一番の関心は「世界のどこにもない音楽」を創造すること。そんな私の道標となったのが、一般的なドレミ音階に縛られない自由な音階の可能性を解説したとある書物です。この一冊との出合いにより自分のめざす方向が定まり、以降、新しい音階による音楽理論の探究や、独自の楽器製作などに力を注ぎました。3年次後期から所属した「ミュージック・アナリシス&クリエイション」という卒業研究プロジェクトでは、1オクターブの音の数を任意に分割できるシステムを開発するとともに、自分の構築した音楽理論に基づく楽曲を制作。いくつかの国際学会で発表も行いました。このプロジェクトで指導にあたる3名の先生は、それぞれが柔軟な視点で革新的な音楽を追究しており、たくさんの心強い助言やサポートを受けることができました。4年間の学修で得た最大の収穫は、自分の専門分野では他の誰にも負けないという圧倒的な自信。研究を重ねてきた新しい音楽の魅力を多くの人に知ってもらい、その可能性を広げていきたい。それが私の望みです。多彩な授業と演習で基盤を養い、独自の研究を展開在学中に自発的に国際的な研究団体に加わり、不協和音関連の研究分野における日本の第一人者のひとりとして、海外の研究者と交流を広げることができました。研究で大切なことは、自分が取り組んでいることを心から愛すること。そして、その分野について貪欲に情報を集めること。未開拓な分野であればなおさらです。大学卒業後は企業に就職しますが、これからも国内外の仲間と情報交換を行いながら、音楽の研究を進めていくつもりです。誰にも負けない圧倒的な自信を手に入れることができた。東京工科大学の「実学主義」教育卒業生Interview作曲の土台となる幅広い音楽の学修に力を入れた時期。大学の授業やプロジェクト演習で知識を蓄えると同時に、独学で和声の勉強などにも取り組んだ。本格的に音階の研究をスタート。プロジェクト演習で、コンピュータとデータのやり取りを行うオリジナルの楽器を製作する。2年次後期から音階を自由に分割できるシステムの構想を練り始める。1オクターブの音の数を任意に変えられる「F0 Tuner」システムを開発。成果を論文にまとめる。また、国際的な研究団体に参加して人脈を世界に広げたのもこの頃。それまでの研究成果を外部に発信。NICOGRAPHという国際会議で論文を発表したほか、アート・デザイン系の学会で1オクターブ14音からなるオリジナル曲を発表し好評を得る。Profile清川 隼矢さん株式会社オプティム2016年3月メディア学部卒業県立宮城第一高校出身(宮城県)1年次2年次3年次4年次実践した4年間の歩み「実学主義」教育を東京だから学べること世界有数のコンサートホールや図書館が身近にあるので、感性を磨いたり、知を蓄えることができた。東京工科大だから学べたことさまざまな分野の先生がいるため、オーケストラやゲーム・映画音楽、サウンドプログラムなど、多岐にわたる音の勉強ができた。関心事への飽くなき探究が世界も注目する成果に結実12TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY

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