東京工科大学 大学案内2018
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ゲームプレイヤーのスキルには個人差があるため、ある人には難しすぎるゲームでも、別の人にとっては簡単すぎて楽しめないといった問題が生じます。そこで私は、あらゆるレベルのプレイヤーに満足できるゲーム体験を提供するために、個々のスキルに応じて異なる難易度のゲームを自動生成する手法の開発に取り組みました。この手法はいくつかの技術の組み合わせで実現されます。まず、プレイヤーのゲームプレイ中の脳波を「EEGデバイス」という装置でリアルタイムで計測し、それを「Rhythm Generation System」に転送して、ボタンを押すタイミングなどの「リズム」を生成します。さらに、これをもとに、「Geometry Generation System」でレベルが異なる障害物や敵キャラが決定され、さまざまなスキルに応じたゲームが自動的に構築されるという仕組みです。この研究成果は、学内発表で最優秀賞を受賞したほか、複数の学会でも発表。国内外のゲーム開発の専門家から、今後の研究発展につながる貴重な意見をいただくことができました。日本のゲームやアニメに憧れて来日し、3年目の私がこうした大きな成果を挙げられたのは、ゲームについて何でも相談できる先生と、研究に集中できる環境がそろう東京工科大学の大学院を研究の場に選んだからこそです。頼れる先生と理想的な環境が、私のゲーム研究を支えています。Rhythm-Group [Smith, 2009]Rhythm RepresentationGeometry RepresentationWeuse player’sactionsas partof therhythmsso, theplayerpushesactionbuttonsand “feels” thatrhythmwithhishandsRhythm-GroupSystemOur ImplementationGameElements.A:Player;B:Beatableenemy(jumpoveritshead);C:Unbeatableenemy(avoidit);D:Gap;E:Goal;F:Player’slives;G:GameTime;H:CurrentLevelLevel Designゲームプロデューシング研究室メディアサイエンス専攻修士課程2年(取材時)Universidad Simon Bolivar出身(ベネズエラ)ヘンリー・フェルナンデス大学院は、未踏に挑む感動と、将来につながるキャリアを育てます。高校時代に、スマトラ沖地震による津波で農地が海水に浸かるニュースを見て以来、「耐塩性」を持つ植物に興味を持ち、この分野の研究を行っている東京工科大学の応用生物学部に入学しました。現在、私が取り組んでいるのも「ソナレシバ」という植物の耐塩性に関わる遺伝子を調べる研究です。塩類が集積した土地では、植物の細胞内に高濃度のナトリウムイオンが流入し、相対的に植物に必要なカリウムイオンの濃度が低下し生育が阻害されます。ところが亜熱帯の海岸に生息するソナレシバは、そのような悪条件下でもカリウムイオンを高く保てます。この特殊な力は、塩害に強い作物づくりに生かせるかもしれません。そこで私は、ソナレシバの遺伝子を別の植物に導入した多数のサンプルを作成し、その中から低カリウム条件でも良く育つものをスクリーニングすることで、カリウムの取り込みに関与する遺伝子を探しました。最初に用意したサンプルの数は3450。そこから根気よく探索を続けた結果、低カリウム耐性に関わる複数の遺伝子配列を見い出すことができました。大学院での活動は、専門知識だけでなく、論文作成力やプレゼン力などさまざまな力と、学会発表などの貴重な経験をもたらしてくれます。進学に興味がある人は、ぜひ挑戦してほしいと思います。大学院での活動は、多くの能力と経験をもたらしてくれます。植物工学研究室バイオニクス専攻修士課程1年(取材時)東京家政大学付属女子高校出身(東京都)池澤 歩実108TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY東京工科大学 大学院

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