東京工科大学 大学案内2017
103/144

片柳研究所Katayanagi Advanced Research Lab.研究開発した無線LAN機能内蔵小型F-SASセンサーシステムとそのコントローラ世界トップレベルの科学技術を教育・研究、社会にフィードバックするために誕生した片柳研究所。八王子キャンパス内にあるこの施設は、それぞれの分野で活躍する学内外の研究者が最先端の研究を行うだけでなく、学生がその成果に直接触れられる場所でもあります。研究所で進められているプロジェクトの多くは、産官学の密接なコラボレーションをベースに進められるものであり、それぞれの知性を結集しながら社会に貢献できる成果の創出をめざしています。主な取り組み産官学連携研究プロジェクトアウトリーチ活動片柳研究所では、BIO techをはじめ各種展示会への出展やリサーチフォーラムの開催など研究者のアウトリーチ活動(研究成果公開活動)を積極的に行っています。http://www.teu.ac.jp/karl/WEB川崎コンテンツ産業フォーラム川崎市の依頼による「かわさきコンテンツ活用研究会」において、デザイン学部では、映像系研究室の教員チームと(株)カジノヤとのプロジェクトとして、「商品」をより効果的・特徴的にPRするためのアニメーション制作活動を推進。2015年2月に「川崎コンテンツ産業フォーラム」において発表後、各種イベント等で使用されています。 (デザイン学部)デザイン開発プロジェクトデザイン学部では教員チームが主体となり、地域に根ざした新しいデザインの開発プロジェクトを発足しました。テーマは都市型災害時の避難用品のシステム開発です。大田区産業振興協会を通した地域企業の訪問や大田区役所防災課との打ち合わせなどを通して、開発の種となる技術の発掘や災害時の対策について学び、用品の開発に向けた活動を行っています。 (デザイン学部)高機能性耐熱樹脂の開発本学と住友精化(株)と共同で、450℃の耐熱性を有し、放熱性、ガスバリア性、耐放電摩耗性、熱寸法安定性に優れたハイブリッド・フィルムを開発しました。テレビ、スマホなどの冷却材、ハイブリッド車用モーターとしての実用化が進んでいます。 (工学部)シリアスゲームの開発メディア学部では、各種の社会問題の解決に役立つ「シリアスゲーム」の開発に取り組んでいます。2016年2月開催の「第4回シリアスゲームジャム」には、メディア学部学生13名が参加。プロのゲーム開発者やサステイナブル工学の専門家らと共同で、「サステイナブル社会をPRするゲーム」を制作しました。(メディア学部)物流効率化に向けたRFID技術の研究開発東芝ロジスティクス(株)や慶應義塾大学SFC研究所などと共同で、次世代物流に向けたRFID技術の研究開発を行っています。最新の国際規格(ISO/IEC、GS1)に準拠したシステム構築を行うとともに、得られた知見を各種規格の開発や改訂に反映させています。(コンピュータサイエンス学部)タンパク質の分析を短時間かつ 自動で行う装置の共同研究シャープ(株)他との共同研究により、細胞内のタンパク質を自動で簡便に分離できる装置を開発しました。今までは、熟練技術者が2日間かかっていた操作がわずか100分程度に短縮。すでに販売中のこの装置により、患者の病因タンパク質をより簡便に発見することが可能になりました。(応用生物学部)光ファイバー型睡眠時無呼吸センサーシステムの開発「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の患者を対象に、光ファイバーシートを用いることで、無拘束かつ非侵襲な状態で呼吸の停止を検知する世界初のセンサーの開発を進めています。これは先端的な光ファイバー技術を医療健康分野へ応用展開しようというもので、インターネット利用による広域ネットワークへの適用・展開も可能です。この研究成果として、福島の産業復興支援を目的とする「ふくしま医療福祉機器開発事業」の助成のもと、福島県相馬市の(株)アリーナとの共同研究により、制御部に高密度実装を施した「小型F-SASセンサー」の試作に成功しました。筑波大学医学部付属病院・睡眠医学講座や東北労災病院の協力で、健常者や成人患者、人間ドック受診者などを対象に行った臨床試験では、実用品としての機能を十分有することが確認され、薬事法による医療機器製造許可および製造販売許可も取得しています。また、医師の意見を取り入れて改良したストリップアンテナ基板搭載による、「無線LAN機能内蔵小型F-SASセンサー」も開発しました。(コンピュータサイエンス学部)ビタミンC60バイオリサーチ(株)との共同研究美しく透明感のある肌、シワやシミ、たるみのない肌を維持するためには、酸化ストレスから肌を守ることが重要です。紫外線や皮脂の酸化、好中球の過剰な反応などによって活性酸素やフリーラジカルが発生し、シミの元となるメラニンの生成や肌荒れ、シワの形成、炎症を引き起こします。活性酸素・フリーラジカルの除去に優れたフラーレンには、美白効果や肌荒れ改善効果、シワの改善効果、炎症性にきびの改善効果があることが臨床試験で明らかにされています。フラーレンの抗酸化力はビタミンCの172倍です。ビタミンC60バイオリサーチ(株)(三菱商事100%出資)と東京工科大学では、新素材フラーレンの化粧品分野における共同研究を行っています。2014年開催の第32回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で本学大学院生が「酸化ストレスによる角層機能低下に対するフラーレンの効果」で優秀ポスター賞を受けました。肌のうるおいを保つためには、化粧品による角質の保湿ケアは必要ですが、肌そのものを紫外線や皮脂の酸化、乾燥などから守るためには、抗酸化機能性成分による酸化ストレス対策も必要です。今後は、紫外線や乾燥などに強い肌質にするための研究を、本学が得意とする分子生物学と先端化粧品学の技術を用いて進めていきます。 (応用生物学部)タンパク質分析・2次元電気泳動装置「Auto2D」(シャープマニファクチャリングシステム(株)より発売中)水蒸気バリア性あるいは熱的寸法性に優れたポリイミド、および粘土屈折率に合わせた透明性ポリイミドとタフクレースト膜強度の向上研究。101TOKYO UNIVERSITY OF TECHNOLOGY片柳研究所Katayanagi Advanced Research Lab.

元のページ 

page 103

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です