昭和薬科大学 大学案内2019
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生命現象と環境を化学的に理解し、疾病から身を衛るまも衛生化学研究室研究テーマ石井 功/教授 赤星軌征/講師 阿南弥寿美/講師 鎌田祥太郞/特任助教❶ 栄養素(アミノ酸・糖・脂質)代謝連関とその破綻による病態❷ 心血管病発症危険因子ホモシステインの作用機序❸ 必須微量ミネラル(セレンなど)の代謝とその調節機構❹ 環境中毒性化学物質や医薬品に対する生体防御機構(ヒトiPS細胞の利用)❺ 細胞保護的な飢餓応答の機序解明とその臨床応用 人間は与えられた環境の中で生まれ育ち、それぞれの環境に適応しつつ生きています。しかし、生来備わるその優れた適応機構もあらゆる環境に対応できるわけではありません。例えば、長い人類史上初めて飽食の時代を経験する我々の前には、高血圧・高脂血症・高血糖など栄養摂取過剰による病態が立ちはだかっています。また、健康になるために摂る医薬品や普通に存在する環境中物質も、時として身体に害をなすことがあります。我々は生命と環境の理解を通して、疾病から身を衛ることを目指しています。衛生薬学系薬剤学研究室研究テーマ宇都口直樹/教授 小泉直也/准教授 野村鉄也/助教 平井孝昌/特任助教❶ がんワクチン製剤の開発❷ がんターゲティング療法の開発❸ 新しい遺伝子導入方法の開発❹ 次世代高分子医薬品の効率的細胞内送達システムの研究❺ ウイルスの機能タンパク質を用いた新規DDSの開発医療薬学系生物機能を利用した新規治療法の開発を目指して 薬物を目的の場所へ、必要な時間、必要な量、送達させるシステム(Drug Delivery System: DDS)の開発を行っています。例えば、一般的な抗悪性腫瘍薬は、がん以外の正常部位にも到達するため、副作用を発現します。そこで、がん組織にのみ抗悪性腫瘍薬を選択的に送達させる方法を研究しています。特に、当研究室では、免疫機構を利用したり、ウイルスの特徴的な機能タンパク質を利用したりと、生物の機能を上手く利用した副作用が低い新しいがん治療法の開発に取り組んでいます。薬物動態学研究室山崎浩史/教授 清水万紀子/准教授 村山典恵/講師 神矢佑輔/特任助教医療薬学系薬物の生体内の運命から有効性と安全性を知る薬物治療学研究室研究テーマ水谷顕洋/教授 濵田浩一/講師 松田真悟/助教 小島拓之/特任助教❶ 脂肪細胞の分化と細胞内カルシウムシグナリングとの関係について❷ ミトコンドリア機能を感知するリン酸化/脱リン酸化反応系について❸ 癌転移と局所的細胞内pH勾配形成機構との関係について❹ 呼吸中枢を形成する神経細胞群について❺ 恐怖記憶の確立と消去に関わるシグナル分子について医療薬学系細胞内カルシウムイオン、細胞内pH、そしてミトコンドリア機能の統合的制御機構について 私たちの身体を構成する細胞の細胞内環境は、見事に恒常性が維持されています。例えば、細胞内カルシウムイオン濃度、細胞内pH、ミトコンドリア機能は一つ一つが厳密に制御されていますが、細胞がベストな状態であるには、何らかのメカニズムでこれらが統合的に制御される必要があります。我々は、この統合的制御メカニズムを明らかにすべく、種々のアプローチを駆使して研究しています。また、病気とはこのメカニズムが破綻した状態であるという観点から、疾病の予防・治療に繋がる新たな薬物の開発を目指しています。研究テーマ❶ 薬物酸化酵素活性の遺伝的多型❷ チトクロムP450やフラビン含有モノオキシゲナーゼの構造と機能❸ 霊長類マーモセットの創薬研究への普及を目指す薬物代謝特性解析❹ 簡便で迅速な、意味のある遺伝子変異の診断法の開発❺ 薬物血中モニタリングによる個別化医療の基盤研究❻ 生理学的薬物動態モデルを活用する化学物質の体内動態評価 ヒトの疾病を診断、予防および治療する医薬品は、確かな薬効と安全性が確保されなければなりません。薬物が生体内に入った後の運命は、個々の患者さんの病態、体質、酵素作用ならびに併用する薬の影響で著しく変動します。  薬物動態学は、薬の生体への吸収、全身への分布、構造の変化(代謝)および体外への排泄を正しく把握し、患者さん毎の医療の基礎を研究する分野です。実験動物とヒトの薬物代謝の類似性・相違性を明らかにし、創薬研究における実験動物の有用性も検討します。研究力昭和薬科大学の20

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