日本大学生産工学部 学部案内2018
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クライゼン転位とパラジウム触媒を利用したラクトン化を組み合わせて新しい複素環化合物を合成しました。既往の類似生理活性物質には見られない新たな活性が期待されます。セレンはヒトの必須微量元素であり、日本が世界一の産出量を誇る元素です。セレンを中心に据えた触媒を合成し、新たな触媒的不斉合成反応を開発しています。CLOSE UP研究室有機化学を基盤としたものづくりで豊かな生活を生み出す研究有機化学は期待する機能を目指して自由にデザインした分子を現実に創出する学問です。エネルギー問題を解決へと導く太陽電池に使用される色素や副作用を抑えるように設計された医薬品が開発されています。市川 隼人 研究室TOPICS社会のこんなところで応用されているスマートフォン等に利用される有機ELなどの表示部材、有機太陽電池、副作用を軽減した医薬品、香料、サプリメントなど有機化学の技術はさまざまな所で生活を支えています。医薬品への利用を目指した化合物の創製セレンを有効活用する触媒的不斉合成応用分子化学専攻1年愛知県立新川高等学校出身例えば、実験の結果が予期しないようなものであっても市川先生は一緒に考えてくださり、納得のいくような考察を導いてくださいます。また、自分の思いついたことややってみたいことを提案すると挑戦させてくれます。現在は、ビナフチル骨格とセレンを組み合わせた触媒の開発をしていますが、目的としている化合物をきれいに合成できたときの達成感は計り知れないものです。化学はゼロからのものづくりを可能にする学問です。講義で身につけた知識を背景に分子の性質や特徴を理解し、卒業研究では設計した分子を合成したり、合成のための反応を開発します。予想した実験結果が得られない時は仮説を立て直して実験します。たった一度でも望む結果が得られると、自然科学に触れられた大きな達成感が得られる分野です。市川 隼人芝 晃平さん学生先生准教授・博士(理学)44

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