日本大学生物資源科学部 学部案内2018
73/84

71応用生物科学科研究室へようこそ!学生生活のメインステージ核酸・蛋白質科学研究室生物の存続に不可欠な「遺伝子の組換え」と「プログラム細胞死」の分子機構を研究。生物は、周囲の環境に適応するために、絶えず遺伝子レベルで再編と修復を行っています。また、細胞レベルでは、個体を存続させるために、特定の細胞が死のプログラムを作動させ、自己消滅しています。私たちは、「遺伝子の相同組換え」や「プログラム細胞死」等の機構を分子レベルで理解するために生化学的、分子生物学的な手法を用いて先進的な研究を行っています。これらの基礎研究を通じて、生命の神秘の一端を解き明かし、医薬、食品、環境など、様々な分野への応用を目指しています。生命工学研究室バイオテクノロジーの大切な基礎、微生物の共生を研究。微生物は自然環境における様々な生命活動の担い手です。その生態は実は複雑に絡み合っていて、人類はまだそのほんの一部しか取り出せていません。私たちは微生物がおりなす多様な共生系に注目し、分子レベルでの先進的な研究を行っています。これによって、純粋培養を前提とするこれまでの技術では見いだせなかった微生物の新しい能力が明らかになるとともに、環境との調和が強く求められるこれからのバイオテクノロジーに重要な基礎が築かれると期待しています。生体分子学研究室植物に含まれる多様な成分の秘密を探ります。植物には、種類ごとに非常に多様な化学物質(植物成分)が含まれています。私たちは移動手段を持たない植物が自らの生存にその成分をどのように役立てているかを調べたり、植物が必要に応じて成分をつくり分ける巧妙なしくみを明らかにしています。また、モデル植物であるミヤコグサやシロイヌナズナのゲノム構造を比較して、多様な成分をつくるために遺伝子がどのように進化してきたのかを調べています。分子免疫生物学研究室免疫や炎症のコントロールにつながる新しい分子機構を探ります。免疫と炎症、これらは体を守るために必要不可欠なものですが、時には体に障害を及ぼし様々な疾患に関わります。そこで、その生命現象を分子レベルで明らかし、免疫や炎症をコントロールする新しい手段を見出すことを目指しています。特に、体内で最大の免疫系を持つにもかかわらず莫大な数の腸内細菌が共生する腸管に備わった、緻密で巧妙なしくみに着目しています。哺乳類の培養細胞やマウス個体を用いて、なぜ腸内細菌との共生が成り立っているのか、腸内細菌が免疫機能にどのように影響するか研究しています。分子微生物学研究室微生物の能力を利用した次世代エネルギーの開発や環境浄化・保全を研究。微生物は、生命の祖先であり、地球上最大のバイオマスと多様性を誇る生物群です。地球上のいたるところに存在し、例えば、高温環境、強酸性・アルカリ性の環境、あるいは有機溶媒中などの他の生命体にとって過酷な環境下でも生存できることが知られています。私たちは、この微生物のすばらしい能力を世界最先端のバイオテクノロジー技術を利用して解析し、その能力の仕組みを明らかにし、それを次世代エネルギー開発、省エネルギー技術の開発などの新しい産業に応用することをめざしています。動物生体機構学研究室「細胞の運命がどのように制御されているか」を明らかにすることを目指しています。私たちの体は約60兆個の細胞からできていると考えられています。しかし、その始まりは、たった1個の細胞(受精卵)にあり、長い時間をかけて発生し、その過程でそれぞれの細胞が特殊な働きをもつことによって形づくられます。私たちの研究室では、細胞がどのような仕組みで特殊な働きをもち、組織や器官をつくるのかを明らかにしたいと考えています。また、組織や器官が損傷すると、それらを構成する細胞にどのような変化が起こり、再生するかについて分子レベルで理解することを目指しています。細胞機能調節学研究室免疫や神経についての高等生物の生理学的な研究を行っています。微生物の感染から私たちヒトを防御する免疫系の原型は、脊椎動物の中で最も原始的な生物である軟骨魚類(サメやエイ)にあると考えられます。そこで未だ不明な部分が多いヒト免疫系の基盤を明らかにする目的で、軟骨魚の免疫系を特に生理学的な観点より調べています。植物細胞学研究室遺伝子やゲノムから植物の環境適応能力を考えます。植物は動物と異なり一生を同じ場所で過ごすことから、周囲の環境条件変化に巧みに適応する高い能力を備えています。植物の中には、極端に乾燥した場所や極端に寒い場所などの極限環境に生育しているもの、病害虫に強い抵抗性をもつもの、また昆虫を消化吸収して栄養源として利用するものがあります。このような能力を植物はいったいどのようにして獲得してきたのでしょうか?私たちは、ゲノム解析・遺伝子組換え・組織培養などの技術を利用し、このような植物の不思議な能力を解明して、植物の潜在能力を豊かな人間生活と地球環境の向上に活かしていきたいと考えています。

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る