日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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63食品生命学科研究室へようこそ!学生生活のメインステージ食べた食品が体の機能に及ぼす影響について研究しています。特に、病原菌の感染から体を守り、アレルギーを防ぐ免疫のしくみに対して、食品成分がどのように作用するのかを調べています。なぜなら、食品が消化吸収される腸には人体で最大の免疫のしくみが備わっており、腸に生息する莫大な数の腸内細菌が私たちの健康と深いつながりがあると考えられるからです。そこで、腸内細菌と免疫の関係について研究し、最終的には、免疫を活用化させたり、アレルギーを抑えたりする働きを持つ食品を作ることを目指しています。食品が健康を維持し病気の発症を予防することは良く知られていますが、体の中でどのように効果を発揮するかについては多くは不明です。本研究室では、食品成分の新たな生理作用や、生活習慣病などの病気に対する予防効果の解明を目指しています。その為、生活習慣病予防や細胞機能に関係して、血管細胞、脂肪細胞、脳細胞などを培養して病気の仕組みと、食品成分の予防特性などを調べています。研究の一つは、食品成分の動脈硬化予防作用を分子レベルで明らかにすることです。摂取する食品が、動脈硬化の進行を未然に阻止し、怖い脳卒中や心筋梗塞の発症を少しでも抑制できたらと考えています。食品は、さまざまな材料から、さまざまな加工・製造技術によりつくられます。そこでは食品本来の価値が保持されることが望まれます。また、摂取した食品は、消化・吸収により体内に取り込まれ、エネルギー、体成分、生理活性物質などに転換されます。このように食品の科学では、加工・製造技術から栄養・機能性に関する幅広い研究の視点が必要です。本研究室では、食品本来の価値を損なわない加工技術(超高圧処理技術)と有用微生物(発酵食品の製造で重要な役割を演じている乳酸菌)の機能を十分に活用した新たな食品を開発するという目標を掲げ取り組んでいます。食品資源に含まれるいろいろな成分の働きについて研究しています。人間に必要な酸素は、時には形を変えて人体や食品に大きなダメージを与えます。このような有害な酸素(活性酸素)を無害化する上で、食品資源に含まれるさまざまな抗酸化物質が重要な働きをしています。「食による健康増進」や「食品の品質維持」を目標に、抗酸化物質や活性酸素の攻撃を受けやすい脂質の化学分析を基盤としながら、細胞工学・酵素化学・分子生物学などの幅広い技術を用いて研究を進めています。また、伝統食品の分析や、企業・地域・生産者との共同研究に積極的に取り組み、「食品資源の新たな活用」を目指しています。食品の製造においては、天然資源を安全に効率良く、加工しなくてはなりません。蛋白質や炭水化物など生体内にある物質の性質を探究し、生体内で起きている化学反応を知り、これらを巧みに利用することで、現在よりもっと効率的に行えるようになると考えられます。そこで本研究室では、環境に負荷のかからない効率の高い新しい製造方法の開発とともに、生命機能に優れた成分の分離や酵素を用いた生体反応の利用について研究しています。また、貴重な資源が廃棄されることのないように、幅広い用途開発にも取り組んでいます。食品は人々の生活に楽しみや潤いを与えるだけでなく、生命の維持に欠かせない重要な役割を担っており、これらの食品は安全であることが必須となります。食品衛生分野において大きな危害リスクの一つに有害微生物による食中毒があります。これらの食品の安全性を確保するためには食中毒による危害リスクを低減する必要があります。そのため本研究室では食品を媒介とする食中毒菌の迅速検査法の検討や安全性の向上のための殺菌技術を研究しています。これらの研究を踏まえて食の安全性に貢献できる人材の育成にも取り組んでいます。食品を取り巻く環境は年々変化しており、食品への社会的要求は多様化しています。健康維持や疾病予防にかかわる食品はどのような成分がどれだけ含まれているかが重要になります。また、有害かもしれない化学物質がどれだけ含まれているかを明らかにすることもとても大切です。このような成分や化学物質を調べる分析装置や分析方法は目覚ましく発展し、食品分析に必要な知識・技術の要求量は増加しています。本研究室では、さまざまな分析装置や化学的手法を用いて、食品の機能性や安全性について研究し、またそれらを通じて高度な分析技術を修得した人材を育成することを目指しています。食品生命機能学研究室体を守ってくれる食品の開発をめざして。食品栄養学研究室食品成分の健康効果を細胞レベルで解析。食品創成科学研究室食品製造に役立つ超高圧処理技術や乳酸菌利用を考える。食品資源利用学研究室抗酸化物質の研究を中心に、食による健康増進の解明に挑戦。食品生命工学研究室食品成分の性質を探究し、酵素を利用した化学反応を研究。食品衛生学研究室有害微生物の検出および制御から食の安全に貢献。食品分析学研究室食品の品質や安全性の評価と高度分析技術の修得。

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