日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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60納豆は、蒸した大豆と納豆菌さえあれば、わずか一日ほどで完成するシンプルで奥の深い発酵食品です。食品資源利用学研究室では、この納豆の持つ驚くべきパワーについて研究を続け、先日特許を取得することに成功しました。同研究室の成澤専任講師は、微生物、なかでも虫歯菌に関するエキスパート。本学に着任してからは、ヨーグルトなど身近な発酵食品に注目し、虫歯菌をコントロールできるものはないか、研究を続けてきました。今回の特許については、「最初はちょっとした失敗から始まったんです。純粋培養していた虫歯菌に納豆菌が混入してしまって」と、打ち明け話も。ところが実験を続けるうち奇妙なことに気がつきます。「納豆菌の混ざった虫歯菌が、歯のモデル素材にくっつかなくなっていたんですよ。結果的に虫歯が防げるというわけです」現在は、納豆菌の作るどんな成分が効果を上げているのか、詳しく調べている最中。それが解明できれば、虫歯を防ぐ食品に応用できる可能性が開けてきます。しんどいことも多いという研究を長く続けるには、「遊びの感覚が必要」と、笑顔で語る成澤専任講師。失敗を恐れないチャレンジ精神が、これからも独創的な発見を生み出していくことでしょう。これからは、納豆菌でデンタルケア?人々は今、より安全で、健康に役立ち、かつ環境に配慮した食品を求めています。こうした声に応えるために食品生命学科では、食品科学と生命科学の視点から研究を進め、豊かで安全な「食の未来」を探っていきます。食品資源利用学研究室食品生命学科Department of Food Bioscience and Biotechnology

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