日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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59生物環境工学科研究室へようこそ!学生生活のメインステージ人類の生存には社会基盤施設、農業基盤施設等のハードな側面の整備が不可欠です。長い歴史においては、時代背景と結び付いた形の中で公共工事が行われ、国土が発展してきました。しかし、これらは経済成長と密接に関係があり、今や新規の開発が抑制され、以前に構築した施設のメンテナンスや構造材料のリサイクルなど、環境側面に目が向けられています。建設材料や構造物の試験方法に関する研究、廃棄物のコンクリート等建設材料へのリユース・リサイクルなどを中心とした材料の性状に関する研究、地域防災の観点からの地滑りのメカニズム解析と対策等の防災工学的研究などを行っています。環境土木施設工学研究室社会基盤の基礎となる「材料」に多角的に迫ります。生物や自然を構成する元素は、物理的な輸送、化学的な変化、生物による摂取を通して絶えず循環しています。「土・水・生物」を対象とした野外観測と化学分析から、その物質循環を診断しています。また、貴重な自然のひとつである「湿原」の保全と、田や畑などの「農地」での生産活動を共存させるための工学的な方法や、人間の手が加わった緑の空間での植物・動物の生育・生息状況を把握し、その生態系を豊かにするための手法を研究しています。植物など地域にある資源の有効活用と環境教育活動にも取り組んでいます。地域環境保全学研究室農村などの地域の環境を守っていくために。「水と土」の環境を健全に守ることが、人間の持続的な活動と繁栄、自然・生物との共生基盤をささえることにつながります。当研究室は、生命の支えである「水と土」環境に加え、地域的な気象環境変化についての調査・研究をしています。水資源の有効利用、水循環と流域環境、食料生産および生物多様性保全としての緑農地と水環境保全・管理・改善などを目標に据え、「水と土」の機能発現・発揮による物質循環の健全化に取り組んでいます。水資源環境工学研究室「水と土」の持つさまざまな機能・利用・効果を考えます。地球環境や生物資源のリモートセンシングについて研究します。地球規模で、自然の移り変わりや人間活動の動きを読み取ります。近年、地球温暖化によって、地球の自然環境が急変しています。人の生存に必要な食料生産は、広域で、水、土地、大気を利用するため、地球環境の変化の影響を直接的に受けます。この影響を理解し、対策を行う上でも、リモートセンシングが活躍します。異なる視点のリモートセンシング衛星画像を組み合わせ、衛星画像処理と自然や社会についての様々なデータとを合わせ、起こっている現象を深く理解します。地球環境・資源リモートセンシング研究室空から地上を科学する。生態系と共存した低炭素型社会の構築をめざし、持続的で自立的な建築や都市・農村環境のデザインを国内・海外で追究し、実際の計画づくりを通じて計画研究を行います。地域の歴史・文化・自然等の環境資源を総合的に調査分析し、その持続的な活用方法を地域住民、環境市民、NPO、自治体とともに考え、具体的な計画・事業提案をしています。キーワードは、パーマカルチャー(農的暮らしを組み込んだ持続可能なエコライフデザイン)、エコビレッジ、環境共生建築・住宅地計画、参加のデザイン等です。建築・地域共生デザイン研究室農的暮らしの永続デザインがこれからの住環境のポイント。生物生産において、人間工学に基づく作業者と動物のための環境、高齢者の作業負担、選果包装施設および予冷施設などの農業施設、バイオ廃棄物による脱臭法などについて研究を行っています。また、新しい分野として注目されているバイオ構造の3次元モデリングに関する研究も行っています。この研究は、食品材料内の有害物質の検出、次世代医療技術のための生殖組織の凍結保存など多岐の分野に応用される研究ともいえます。さらに、施設園芸、施設野菜生産環境に関する環境工学的技術開発、地熱活用による省エネ型の施設内環境創造の研究です。生物生産流通施設学研究室環境に適した生物生産施設、バイオ構造の3次元モデリング。当研究室では、LED光により、植物の持つ光受容体の特性を利用して生長を促進させたり抑制させたりするなどの植物生長制御の研究や、害虫への農薬使用を削減するために昆虫の光に対する反応(走光性)を利用した光防除の研究を進めています。また、農産物の収穫後ロスを低減し、その有効利用をはかるため、流通過程での環境制御による農産物の品質低下の抑制あるいは追熟加工の最適化による高品質化、さらには非破壊品質評価技術の開発研究などを行っています。生物生産システム工学研究室自然環境に配慮した生産物の生産環境と保存環境技術の創造。バイオ「生物」、メカニクス「機械」、エレクトロニクス「電子」の手法を駆使して、植物の物理的特性から農業生産の自動化・効率化、さらに、環境に優しいバイオおよびクリーンエネルギーなど、幅広い分野を研究の対象としています。特に、現在は植物が光合成を行うことにより、根からさまざまな有機化合物を生産し、この有機化合物が微生物により無機物に分解され、そのときに発生する余剰電子により発電が行われることを応用した新エネルギー「植物利用型微生物燃料電池」の開発研究に取り組んでいます。また、バイオメカトロニクスの研究では、ミツバチにマイクロGPSを取り付け、それにより花粉を採取してきた位置などを特定し、その花粉の付着物から環境診断する「ミツバチを活用した環境診断」の研究も行っています。バイオメカトロニクス研究室バイオマス資源の利活用・農業のメカトロニクスを考えます。“野生動物による農林業や生態系への影響”、“絶滅危惧種”あるいは“外来生物”といった野生生物の問題の原因の多くは、人間と自然とのつきあい方の変化にいきつきます。開発や乱獲、ペットを野山に捨てることだけではなく、高齢化や人口減少により農村や山での人間活動が衰退したことによっても生態系の劣化が進んでいます。例えば、大型野生生物の生息地拡大により農林業被害が激化している一方で、狩猟者の減少と高齢化による野生動物保護管理の担い手不足が急速に進行しています。本研究室では、これら問題に対処するためさまざまな野生生物の生態や生息地および社会的な状況について調査・理解し、自然と人間の調和の視点から野生生物と人間が共存できる新たな関係の再構築の方策を探求しています。動物生態環境学研究室人と生き物との共存・共生環境を科学する。

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