日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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51森林資源科学科研究室へようこそ!学生生活のメインステージ森林に生息するすべての脊椎勤物および無脊椎動物について、それらの多様性、行動、生態、生理、相互間係を多面的に研究しています。特に森林内や公園などの樹木や木造建築物を食害する木材食害昆虫(カミキリムシやシロアリなど)、森林棲鳥獣類(イノシシ、ツキノワグマ、タヌキ、キツネ、種子散布する鳥類)についての調査・研究に取り組んでいます。対象となる生物種類は、おそらく本学部で最多です。森林動物学研究室森林に生きるすべての動物が対象です。森林生態系は樹木などの植物、動物、微生物とそれらを取り巻く森林環境により構成されています。特に樹木と微生物は広義の共生関係にあり、森林生態系において重要な役割を果たしています。しかし、個々の樹木や微生物の生理生態、樹木と微生物の相互関係、土壌中の物質循環と微生物などに関しては未解明の部分が多く残されています。本研究室では森林生態系の機能解明の一環として、ブナ林の世代交替、森林植物と土壌の関係、きのこ類の生理生態、樹木病害の発生機構、その被害軽減法などについて研究し、豊かな森林づくりを目指しています。森林植物・微生物学研究室樹木・土壌・微生物の研究をしています。森林は人間が健康で快適に生活するために必要な広大な環境資源です。その森林が移り変わっていく仕組みを明らかにし、森林という貴重な資源を将来にわたって維持管理するための研究を行っています。森林生態学の研究はフィールドワークが基本であり、群馬県水上地方の冷温帯林や中部地方の亜高山帯林、神奈川県の里山や人工林、海岸林などで調査を行っています。現地では山に棲む動物やそこに暮らす人々と出会い、今まで知らなかったことを学んだり教えて貰ったりすることができるのが予期せぬ楽しみです。森林生態学研究室森林生態系の解明を通じて森林を適切に維持管理する研究を行っています。森林は山地や都市の気候緩和の働き、山崩れの発生を抑制して山地災害から人々の生活を守る働き、きれいな水を安定的に供給してくれる水源涵養の働きなど局所環境を保全する機能を持っています。また、森林は地球温暖化や砂漠化の問題にも大きく影響します。本研究室では、森林が関係する身近な生活環境から地球環境まで、例えば、樹木根系の斜面崩壊防止機能に関する研究、谷戸地形谷底部の水質浄化機能の研究、採石跡ガレキ堆積地の植生遷移に関する研究、冷温帯落葉広葉樹林において熱・水・炭素循環を長期的にモニタリングする研究などを進めています。森林環境保全学研究室自然のメカニズムで森林・土・水を守る研究を行っています。森林を資源として考えるとき、使うだけの一方的な関係ではなく、使う立場の人間と使われる立場の森林が共存できるような姿が望ましいといえます。本研究室では、自然環境と社会環境を調和させて、将来にわたって健全で豊かな森林を管理するための方策の研究を行っています。森林政策・森林計画を主軸として木材生産、自然環境の保全、環境教育、合意形成などの側面から、長期的・広域的な視点で研究に取り組んでいます。森林経営学研究室森林に求められている役割実現のために長期的・広域的な視点で考えます。わが国の森林・林業の再生を図るためには、国産材の生産、加工流通体制の確立強化が求められています。本研究室では、林業経営技術の高度化のため路網整備や資源生産管理に関わる高性能林業機械作業システムの確立、バイオマス資源の有効利用を対象とします。そのために必要となる林業機械の開発改良や機械作業の効率化、林道などを計画・設計する森林土木、労働負担を評価する森林作業学分野などを中心とする研究テーマに取り組み、森林・林業に関する専門技術者の育成を目指しています。森林利用学研究室地域の木材生産活動を通じて日本の森林と山村とを元気にする研究を行います。古民家の知恵や技術を生かした長寿命型のエコロジーな木の家づくりを考えます。森林の恵みと人の暮らしを持続的に保つために、循環型の資源利用のお手本ともいえる古民家の家づくりを現代に生かす手法を学びます。地域色豊かな木造住宅の実態を知り、古民家の再生により実現する木の家の持続可能性を考えます。野外で木造住宅を記録する基本スキルを修め、コンピュータを用いた作画により建築的な理解とプレゼン能力を身につけることにより、建築士の資格取得のための基礎力を養います。木造建築学研究室古民家の知恵や技術を生かした長寿命型のエコロジーな木の家づくりを考えます。木材は太古の昔から使われている材料であり、現在でもなお、われわれの生活を様々な形で支える重要な資源です。先人達は、経験的に木材の特性を巧みに使いこなしてきました。そこで当研究室では、木材をはじめとする自然素材の特性を科学的に解析し、その特性を活用して無駄なエネルギーを使うことなく、快適で健康で安全な生活空間を実現するための材料開発、施工法の改良および特性の評価法の確立を行っています。木材工学研究室木材を有効利用するために、木材の特性の活用法と評価法を研究します。石油や石炭などの化石資源に依存した20世紀の科学技術に代わって、森林資源など植物のバイオマス資源を利用する「地球の生態系と調和した高度な科学技術」への移行が、21世紀の世界の共通課題となっています。研究室では、その実現に向けて (1)樹木の成長能力を細胞レベルで高めることにより、森林資源の生産量を増加させる事(森林資源の確保)や、(2)バイオテクノロジーや化学を活用して、森林資源から石油化学に匹敵する新しい工業原料(プラスチックス原料など)を生産する事に挑戦しています。バイオマス資源化学研究室バイオテクノロジーや化学から森林資源利用の新しい可能性を開拓しています。

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