日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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44観光地に行って見て回りたいのは、お城、寺社仏閣、それともテーマパークでしょうか?そんな非日常を味わえる旅も楽しいものですが、フードツーリズム論研究室の片上助教が提案するのは、もっと日常的な食文化に根ざした観光です。例えば、どこの家にもあるお醤油。毎日使っているのに、私たちの多くはその製法を知らないということがあるのではないでしょうか。もし、昔ながらの醤油蔵を訪ねるツアーがあれば、醤油の製法だけでなく、歴史や文化、地域による味の違い、原材料の違いによる価格の差など、実体験を通じて深く知ることができるでしょう。これが私たちの食生活をゆたかにする観光=フードツーリズム。片上助教は、醤油蔵など伝統食品の製造業者が多い奈良県をフィールドに、NPOと共同で、さまざまな食文化観光ツアーを開催。その参加者や迎え入れる側の生産者に対し、アンケートやインタビューによる調査・研究を進めています。「食文化がつくられてきた現場には、消費者に伝わり切れていない魅力が沢山あります。観光を通じて、そうした現場を支える生産者と消費者をつなぐ交流の場をつくることができれば、私たちの食生活はよりゆたかになるのではないでしょうか」と、観光の力に期待を寄せています。そうだ、お醤油を見に行こう。多様でアクティブな「食」の世界を、経済学・社会学・観光学・食品科学などの視点から掘り下げ、フィールドに足をのばし、学び、考え、新しい「食」と私たちの未来を創造する―それが食品ビジネス学科です。フードツーリズム論研究室食品ビジネス学科Department of Food Business

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