日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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43動物資源科学科研究室へようこそ!学生生活のメインステージ動物育種学研究室ヒトはどのようにして家畜を作り出したのか?動物生殖学研究室神秘的で奥の深い動物の生殖現象を解明します。動物組織機能学研究室「動物の行動」って、それなりに意味があるんです。飼養学研究室草食動物は食物をどのように消化し、利用しているのだろう。草地学研究室地球にやさしい動物生産のあり方を探っています。ミルク科学研究室ミルクの不思議と秘められた力。畜産経営学研究室ヒトと動物の関係を社会科学の目で探究する。畜産マーケティング研究室おいしく安全な畜産物の流通を考える。野生動物学研究室アニマルサイエンスを基礎として、野生動物の不思議に迫る!伴侶動物学研究室コンパニオンアニマル(伴侶動物)を正しく理解する。人類は「成長が早い」、「おいしい」といった作物や家畜を生み出してきました。野生のイノシシを豚へと改良し、熱帯や寒冷地に適した牛を作り出しました。小型犬のチワワも巨大なセント・バーナード犬も育種の成果です。「ヒトはどうやってこんな動物を作り出したのか?」、「どうやればもっと優れた家畜を作り出せるのか?」。この研究室では計測データやゲノム情報を基にコンピュータを使い動物の遺伝に関わる幅広い研究をしています。ブタは、生理学的、解剖学的にヒトとの類似性が高く、食用以外に実験動物としても利用されています。実験動物としてブタの利用性を増すには、疾患モデルに代表されるモデルブタの開発が欠かせません。さらに、関連する様々な発生工学的手法を開発する必要があります。また、これらの技術開発のためには、基礎的なブタの繁殖生理学を追究することも欠かせません。本研究室では、マウスとブタを中心に、幅広い研究に取り組みます。ヒトを含む動物において、脳がその行動のすべてを支配しています。しかし、胎児から新生児、成熟期、さらには老化に至るまで、脳はさまざまな体内、体外の環境因子に影響を受け、行動の発現様相を変えていくと考えられています。当研究室では、神経細胞に起こる分子生物学的な現象から視野を広げて脳を考察したり、また逆に動物個体が示す行動を基に脳内へ焦点を絞ったり、さまざまな方向からそのメカニズムを解明し、「行動」の意味を解明したいと考えています。ウシ、ヤギ、シカ、ウマや動物園動物の消化生理、栄養生理に関する研究がメインテーマです。植物性繊維やタンパク質の消化特性を中心とした栄養素の利用をはじめ、飼料に関する問題に幅広く取り組んでいます。たとえばウシやヤギなどの反芻動物とウマやコアラなどでは繊維の利用性にどのような違いがあるのでしょうか。消化管内で飼料の発酵といった微生物の働きも含めて追究していきます。人は土の養分を吸収して育った植物を家畜に食べさせて、食料などを得るとともに、家畜の糞などを肥料として利用してきました。当研究室ではこのような流れを重視し、環境にやさしい動物生産をめざしています。例えば、生態系に配慮した飼料作物の栽培や加工食品の製造に伴って発生する各種の有機物を安定して貯蔵し、飼料として利用するための技術開発などに取り組んでいます。みなさんが毎日食べている米や麦は本来それぞれの子孫となる種子であり、肉や魚はそれぞれの体の構成成分です。したがって、食糧として作り出された天然物はまさにミルクだけです。新生動物はミルクだけを飲んで成長できるので、ミルクには他の食材にない栄養的特徴と数々の生理機能があります。当研究室は、このようなミルクの特性を生かしてヒトの健康維持に有用な、しかもおいしい乳製品の創製をめざしています。シカやイノシシなどの野生動物と農山村の人々の暮らし、ミルクや卵などの畜産物の生産・流通・消費、障害者補助犬同伴者の社会的な受け入れや、動物福祉・アニマルセラピー、人々の動物観などについて調査研究を行い、ヒトと動物の関係を社会科学的に探究しています。「アメリカでは年間300万トン以上の肉が捨てられているのに、地球上の8人に1人が飢えている」「法律ができたのに、いまだに補助犬を連れた障害者が入店を断られている」・・・。こうした現実はなぜ起こっているのか、どうとらえるべきか。ワールドワイドに考えます。BSEや口蹄疫等、畜産物の安全性に不安感を抱かせる問題の発生や、畜産物の自給率低迷などの中、健康によい、安全な畜産物を消費者に提供するためにはどうしたら良いか。畜産物の生産、流通、消費を一つのシステムとして捉え、畜産業を取り巻く多角化、グローバル化の流れの中で、畜産物の需要拡大や畜産物を軸とした地域活性化の方策、畜産物の消費者行動、食品安全性などについて、経済学的な手法だけでなく、自然科学的、行動学的な手法などを用いて多面的な研究を行います。これまで農学分野で築かれてきた各種技術や理論を応用し、まだまだ未知の部分が多い野生動物を科学的に理解していくことをめざしています。そのために、実験室や野外で生理や生態に関する研究を行っています。また、現在の野生動物がどのように進化してきたのかについても、形態や分子から探求しています。この研究室で得られた成果が、生息数を減少させつつある希少種の保護や保全に役立つことを望んでいます。ヒトは身近に暮らす動物と密接な関係を築きました。コンパニオンアニマルとよりよい関係を築くためには、彼らの送る信号を理解し、適切に対応しなければなりません。当研究室ではコンパニオンアニマルを総合的・科学的に研究して彼らを理解することを目指します。特にイヌの行動や感覚能力について研究し、その成果を問題行動修正プログラムへ応用することや訓練効率向上に結びつけることを考えています。またスナネズミなどのペット動物の動物福祉に配慮した飼育について研究します。

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