日本大学生物資源科学部 学部案内2019
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40動物資源科学科Department of Animal Science and Resources人類は古代から乳や卵、肉、毛皮といった動物の生産物を利用してきました。動物資源科学科では、家畜はもとより、伴侶動物や野生動物などの動物全般を対象として、これからのヒトと動物の関係を幅広く考えていきます。何とも勇敢そうな顔立ちのワンちゃんですが、警察犬ではありません。伴侶動物学研究室に所属するシェパードです。彼らには、ある重要なミッションが期待されています。それは特定外来生物の探索。今、東京のはるか南にある小笠原諸島では、人間が持ち込んでしまった北米産のトカゲ『グリーンアノール』が大繁殖し、固有種の昆虫を捕食するなど、貴重な生態系を脅かしています。とはいえ体長20㎝ほどのトカゲを人の眼だけで探し出すのは至難の業。そこで、白羽の矢が立ったのは、犬たちの持つ鋭い嗅覚でした。もともとグリーンアノールは、強い体臭を持つ生物ではありません。しかし、警察犬の訓練士でもある福澤めぐみ准教授は、グリーンアノールの体や排泄物を布に移行させた臭気を用い、犬たちを訓練。わずかな臭いだけで、探索が可能であることを実証したのです。研究室では、こうした犬の学習プロセスをはじめ、犬が快適に生活できる環境など、犬たちとともに幅広い研究を行っています。福澤准教授は、「普通に犬を飼っていても、人と違う犬の感じ方などは意外にわからないものです。そうしたことが日々発見できる犬との研究生活は、とても充実したものになると思いますよ」と、その魅力を語っていました。侵入者に告ぐ!おとなしく出てきなさい。伴侶動物学研究室40

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