日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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31生命農学科作物科学研究室日本、そして世界の食糧生産に貢献する。21世紀は農学の時代といわれています。本研究室では、これからの食糧生産のあるべき姿を考えながら、イネ、コムギ、ダイズ、雑穀などの穀類を中心に、以下のテーマで研究を進めています。①日本国内における飼料用トウモロコシの生理・生態的特性と乾物生産に関する研究、②食生活に欠かせないダイズの自給率を高めるための品質および収量向上に貢献できる栽培技術効果の解明、③根粒菌や菌根菌などの土壌微生物を活用して化学肥料に頼らない栽培技術の開発、④機能性に優れた成分を多く含む雑穀キノアの安定多収栽培技術の開発。花の科学研究室花の栽培から遺伝子までを網羅する。花の生育・開花制御機構の解明や新しい生育・開花調節技術の開発と花の色に関わる研究を行っています。①次世代シーケンサーを使用して、コチョウランのジベレリン生合成とその関連遺伝子および花成誘導遺伝子との関係を調べ、開花制御機構を解明しています。②根域を加温・冷却できる装置(N.RECS)を開発し、冬季の暖房コストの省エネルギー化と夏季の高温対策に貢献する技術の開発を行っています。③花色が多様化したツツジ等に含まれる色素の分析やそれに関わる遺伝子の発現解析を行っています。園芸科学研究室フルーツ バイオサイエンス(果実の生命科学)。野菜や果物、特に果実の品質を決定する甘さや酸味、食感、フレーバーなど、それらに関わる酵素や遺伝子について生命科学の技術を応用して研究し、新しいフルーツの開発を試みています。①形質転換(遺伝子組換え)により、果実の品質を制御する遺伝子の働きを改変し、その影響や植物体内における生理的役割を調べて、品質向上に役立てます。②熱帯果樹類の栄養成分や果実の品質保持に重要な成熟・追熟生理についても研究しています。③野菜や果樹を研究圃場(畑や果樹園)で育て、体験し、学ぶことで、植物の生理・生態学的特性の理解を深めます。遺伝育種科学研究室ゲノム情報を利用して品種開発を加速させる。イネや果樹を取り上げて、遺伝的多様性や重要な特性の遺伝解析を進め、形質と連鎖したDNAマーカーによる選抜により品種開発を加速させることを目的に研究を進めています。①イネの葉の養分を種子(コメ)に転流する能力や種子休眠性を支配する遺伝子の解明、②果樹の品質等の遺伝様式の解明と表現型およびDNAマーカーによる効率的な選抜、③大量のゲノム配列情報によるDNAマーカー連鎖地図の作成と有用遺伝子の探索、④熱帯アジア野生イネ集団における遺伝的多様性の分子生態学的解析などに取り組んでいます。農業生産技術研究室フィールドから学び、植物の姿を解き明かす。農業生産は自然と対峙し、不都合な環境を克服して発展してきました。今日的農業では、より積極的に栽培環境を調節し、高付加価値生産・省力生産に取り組むことが求められ、その実現に向けた研究を進めています。①携帯端末を利用した生産現場で使える非破壊栄養診断法の開発について②LED光源による光質制御や新規農業資材導入による栽培方法の改善について③制御された栽培環境下における植物成長調節物質の消長と利用について④人為的成長制御による植物の形態形成と遺伝子発現の解明、などについて取り組んでいます。植物医科学研究室病気の仕組みを解明する植物医科学。私たち人間と同じように、植物もカビや細菌、ウイルスなどの病原体の感染によって病気になります。病気の原因を突き止め、病気に強い植物を作製することをめざして、次の研究を進めています。①微生物を利用した発病抑制メカニズムの解明とその利用技術の開発に取り組んでいます。②イネが持つ耐病性遺伝子の機能とそのメカニズムを調べています。③遺伝子に変異や組み換えをさせたウイルスを用いて、病気の原因物質を特定しています。④ウイルス病に対する抵抗性遺伝子および病気の発生に関わるタンパク質を特定し、その機能を解析しています。応用昆虫科学研究室環境にやさしい害虫防除をめざして。人間生活に関わりの深い多様な植物資源を保護・管理するため、昆虫に病気を引き起こす病原微生物の有効活用をめざしています。有用昆虫(カイコ)を病気から保護したり、逆に害虫に病気を流行させて防除する研究を行っています。①植物に被害を与える昆虫個体群における流行病の発生や、感染・伝播メカニズムの研究。②農作物害虫から分離した昆虫病原性微胞子虫(原虫)株の生物学的特性や有用性についての検討(性フェロモンを用いた害虫の捕獲調査、天敵微生物の観察など)。③各種の昆虫病原微生物による感染症の早期簡易診断手法の開発など。緑地環境科学研究室緑地の保全・創出・管理を考える。より良い緑空間づくりや環境共生デザインをテーマに、庭園・公園緑地・街路樹・屋上緑地・史跡庭園などの都市の緑や、農村・自然地域の緑の保護・保全・創出・管理などをテーマに研究を進めています。①公園緑地の利用実態と利用者意識。②名勝庭園や歴史・文化財施設の空間・景観特性。③緑化の材料や技術手法。④絶滅危惧植物の生態と保全・再生手法。⑤里地・里山における緑地構造と生物(小動物・鳥類・昆虫類など)の関係。⑥屋上、壁面、日陰地などの特殊環境緑化手法。⑦公園、競技場、校庭などでの芝生の利用と特性など。研究室へようこそ!学生生活のメインステージ

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