日本大学生物資源科学部 学部案内2018
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13もともと動物に関わる仕事がしたいと思い生物資源科学部を選びましたが、動物園への就職を目指したのは入学後のこと。1年次に友人と動物園巡りをして、「これが自分のやりたい仕事だ」と確信しました。現在は、爬虫類やアフリカの鳥類や魚類、それにチンパンジーの飼育管理を担当しています。爬虫類の飼育で大切なことは環境設定。暑さや寒さにある程度慣れる恒温動物と違い、ヘビやカメは温度、湿度、光、通気などをデリケートに調節してやることが重要なポイントです。一方、チンパンジーで気を遣うのは、彼らの複雑な社会を理解し、常にそれを尊重する姿勢を持つことです。たとえばズーラシアには現在、9頭が暮らしていますが、彼らに接するときは、まずリーダーに挨拶をし、エサをあげるときもリーダーを最優先にします。群れの中の関係性を崩すような行為は避けなければなりません。また、飼育係が動物を見るのと同じように、相手もこちらをしっかり観察しています。自分の些細な立居振舞が彼らに影響を与えることを自覚して、常に細かく神経を使いながら接するよう心がけています。チンパンジーとは長いつきあいになりそうですから、より親密な関係を結ぶことが一番の目標ですね。15野口 忠孝さん横浜市立よこはま動物園ズーラシア飼育展示係2002年動物資源科学科卒業 千葉県立船橋西高等学校出身本学部と提携する横浜市の3動物園よこはま動物園ズーラシア都市型動物園として日本最大級を誇る敷地に、世界三大珍獣とされるオカピなど多彩な動物を「生息環境展示」。2015年4月に新エリア「アフリカのサバンナ」がオープンした。野毛山動物園動物への理解を深める入り口として、誰もが気軽に足を運び、生命に親しめることを大切にしている動物園。開園から60年以上の歴史を持ち、現在90種類以上の動物を飼育展示中。金沢動物園緑豊かな環境の中、稀少な草食動物を数多く展示しているのが特徴。コアラ、キリン、ゾウ、サイなどが代表的な動物で、環境教育や自然に関する企画展などにも力を入れている。

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