愛知県立芸術大学 大学案内2017
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028 芸術学専攻を卒業後、東京藝術大学大学院の保存修復油画研究室へ進学、現在は美術館に勤めています。愛知芸大の芸術学専攻は少人数制で、美学・美術史以外に実技実習や文化財学の授業があるのが特徴です。私は油彩画の技法と保存について興味があったので、主研究領域の担当教員だけでなく油画専攻の先生からも指導していただきました。こうした専攻の枠を超えた、それぞれの研究に応じて専門性の高い指導を個別的に受けることができる環境は、学生にさらなる意欲や興味を引き出させていると思います。活躍する卒業生卒業後の進路 多くの卒業生が美術館や博物館の学芸員となり、また文化財修復の分野で活躍を始めています。また公務員になったり一般企業に就職する学生もいます。大学院への進学は本学をはじめ、専門に応じて全国の様々な大学院に進学しています。[美術館・博物館等への就職]愛知県公立大学法人/愛知県美術館/岐阜県立美術館/宮内庁三の丸尚蔵館/滋賀県立芸術劇場(びわ湖ホール)/瀬戸市美術館/多治見市美濃焼ミュージアム/名古屋ボストン美術館/兵庫県立美術館/宮城県立東北歴史博物館[進学先]愛知県立芸術大学大学院博士後期課程/愛知県立芸術大学大学院博士前期課程/大阪大学大学院修士課程/神戸大学大学院修士課程/京都大学大学院修士課程/多摩美術大学大学院修士課程/東京藝術大学大学院修士課程/東京藝術大学大学院博士後期課程/東京大学大学院修士課程/東京大学大学院博士後期課程/名古屋大学大学院修士課程/奈良大学大学院博士後期課程/奈良大学大学院博士前期課程 芸術学では、美術史や現代アート論、そして美学まで、美術に関する幅広い知識を身につけることができます。自分の関心のある分野については、専門的な文献を読み、先生との1対1の指導のなかで研究を深めていきます。しかし芸術学の勉強は、なにも部屋にこもって、文献を相手にだけするものではありません。美術館やギャラリーの作品、そして実際に作品を制作している身近な学生とふれあいながら、美術について広く考えていきました。現在私が美術館の学芸員として仕事をするなかで、この芸術学で学んだことが、とても大事なものになっています。 私は現在、岐阜県多治見市にある多治見市美濃焼ミュージアムという施設で働いています。その施設名の通り展示しているのは、多治見市を中心とした美濃のやきものです。今私がこうして学芸の仕事に就けたのも、愛知芸大での密な指導や、勉強に専念できる環境があったからこそ身に付いた、研究への姿勢や、その成果である論文が評価されたのだと思っています。社会人枠での入学でしたが、在学した4年間で多くのことが学べ、自分の可能性が開いたことにとても感謝しています。 芸術学専攻では、文化財や保存修復に携わる様々な講義が設けられています。私はその中で「保存科学」という、美術作品などの保存を科学の側面から支援する学問に出会いました。その後、東京藝術大学大学院へ進学し、浮世絵に用いられた材料の分析や耐候性の研究を行いました。保存科学は、研究結果を美術史や修復などの分野へ還元する非常に連携分野の領域が広い学問で、興味はつきません。現在は、研究所で文化財保存に関する研究を続けています。これから芸術学で学ぶ皆様にも是非、自身の関心あるテーマをみつけ、深められることを願っています。 「人と美術の出会いを手助けする仕事がしたい」という思いから入学し、大学・大学院では特に日本美術史の「雨景表現」という未開拓の研究テーマを設定してそれを中心に美術の知識を深めてきました。特殊なテーマにも、先生方は興味を尊重し少人数学習による親身な指導で研究の道筋を示してくださいます。ともすれば興味が偏ってしまいそうですが、一方で様々な分野で芸術と向き合う学生さんたちとの交流からは常に新たな経験や視点を得、多角的に美術を見つめることができます。深く知ること、広く見ることを通して学んだ美術の魅力を伝え、今後は学芸員として自身の夢を実現していきたいと思います。 芸術学専攻は各学年5人という、少人数な専攻です。その分先生方との距離が近く、丁寧な指導を受けることができます。私の学生時代に、担当教員から言われた、特に心に残っている言葉があります。「美術でも何でも、学んだことはいつか社会に還元しなくてはいけない」という言葉です。学ぶことも、制作することも、とても楽しく、無我夢中で頑張れますが、それをどうやったら人の役に立てられるのか。大学では、知識を得るだけでなく、美術とどう向き合っていくのか、考えることができました。卒業後、私は美術館で働いています。展覧会をひらく一助となる仕事、これも、私が大学で学んだことを社会に還す一つの形だと思っています。松岡 未紗岐阜県美術館学芸員塩津 青夏愛知県美術館学芸員堀尾 美紀多治見市美濃焼ミュージアム学芸員古田嶋 智子東京藝術大学大学院美術学部文化財保存学専攻 システム保存学助手独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 研究補佐員大久保 春野東北歴史博物館学芸員三輪 祐衣子名古屋ボストン美術館学芸員

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