愛知大学 大学案内2017
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 以前から読書が好きで、文学作品はもちろん、作品を形成する文化や精神を追究したいと考え文学部を志望しました。また、書籍や広告に使われる印象的な言葉がどのように生み出されるのかにも興味があったため、日本語日本文化コースを選択しました。「日本古典文学概論」や「日本古典文学講読」の授業では、昔の人々の思想や作中の言葉の奥深さを知り、文学作品を多面的に学ぶことができます。自身の視野を広げ多様な価値観を体感するため、来年は英語圏での海外短期語学セミナーに参加する予定です。古典の深遠な趣と多様な考え方をさらに学び、将来は広告代理店や出版社で言葉を創造する仕事に就きたいです。 文学部=読書をイメージするかもしれませんが、座学だけでは人間や社会への理解は深まりません。文学部とは何か。その問いに答えるためには、まず人間と動物との違いから考える必要があります。約600万年前チンパンジーと分化した人間は、今から12,000年ほど前に言葉を獲得しました。文化や文明を生み出し、後世へと継承するための唯一無二の存在、それが言葉です。言葉が人間社会を構築したといっても過言ではありません。文学部は“Faculty of Humanities”と訳すこともできます。Humanitiesとは人間性。つまり文学部は人間性を研究する学部といえるのです。本学部は言語・文明・文化・行動といった非常に幅広い領域にわたる13の専攻を擁し、あらゆる角度から有史以来人間が築いてきた有形無形の財産を探究し続けてきました。そうした研究を通して、知性とは何か、さらには自分とは何かという人間の根源的な問いに対する答えを模索します。文学・歴史学・社会学・心理学・哲学・メディア芸術など幅広い分野を学際的に学び、時代を超えた多様な視点を身につけます。文学作品や文献から得られる知識はもちろん必要ですが、積極的な社会経験によってさまざまな価値観を知り、豊かな人間性を養うことが重要です。社会全般にわたる知識と豊かな人間性を基盤とした教員の育成をはじめ、人間がつくり上げてきた社会の発展を使命とする公務員の養成を含めた、さまざまな業界・企業で現代社会に広く貢献できる人材を育てるための環境が本学部にはあります。 メディア芸術専攻の卒業制作で、「ひとのなか」と題するインスタレーション作品をグループ制作し、公開しました。空間全体を人の心臓に見立て、造形・映像・照明・音響を駆使して肉体と精神を表現。周囲から影響を受けて変化する自分に気づき、変わらないもの・変えたくないものについて実感してほしいと考えました。学生から70代まで多様な来場者から、「自分を見ることができた」「懐かしさを感じた」などの声をいただくことができました。専攻は文学部にあるため、哲学・社会学など芸術以外の分野の考え方も取り入れることができ、深みと広がりのある表現に取り組めることが魅力。一見して関係ないと思うことも、突き詰めてみるとつながっていることが多く、発見の連続です。古典の深奥を探究し人を魅了する言葉を紡ぎたい。文学部人文社会学科4年山田 貴子さん愛知県立豊田西高校出身文学部の多様な知見を取り入れ深く広い芸術表現を追求。広く深く社会全体を考察し、人間を探究。確かな知識と豊かな人間性を養う。文学部人文社会学科2年長谷川 真也さん愛知県立春日井高校出身Toyohashi Campus文学部 学部長文学部 人文社会学科092

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