愛知大学 大学案内2017
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中国語+“英語”でアジアを舞台に働く。■ Business English シンガポール、マレーシア、香港といった国、地域がグローバル経済の拠点として存在感をますます高めつつあります。現代中国学部では、2015年度からシンガポールに隣接するマレーシア第2の都市、ジョホールバルに位置する南方大学学院で4カ月間の現地プログラムを開始し、中国語に加え、英語のトレーニングを行っています。また、香港の名門大学、浸会大学でも短期ビジネス英語研修を実施しました。グローバルビジネスの共通語である英語を駆使し、中国、アジアの慣習を理解した上でのビジネス交渉力は、日本の大学生に将来期待される大きな能力の一つです。そこで本科目では、現代中国学部の現地主義教育を英語の側面から補強し、かつ、社会的ニーズを反映するかたちで、ビジネスメール、ミーティング、スケジューリング、プレゼンなど、さまざまなビジネスシーンに対応する「実践的トレーニング」を行っています。憧れだけでなんとなく英語を「勉強」する時代は終わりました。豊かな未来につながる英語のトレーニングをしましょう。中国の進むべき道を考察する。■ アジア社会論多様な視点で世界の課題を探る。■ 国際関係論 国際関係と称して、米国の国際戦略や軍需産業の動向、中国の脅威などが語られることが珍しくありません。見てきたかのような極秘情報がもっともらしく語られることもよくみかけます。ところが、その一方で、日本が何をしているのかが問題になることは少なく、自分たちを棚に上げて他者をあげつらうような様子が強いようです。しかし、私たち自身に問題はないのでしょうか。そもそも外交とは相互関係です。日本社会が問題を抱え、その姿勢が極端なものになっており、しかも日本社会の姿勢が他の社会の対応を左右するために他国の姿勢が理不尽なものになっているのだとすれば、それも当然の結果でしょう。自分自身を見つめ直すこと、実はそれが国際関係の重要な視点です。日中は急激な少子高齢化や格差など、共通の課題を抱える似たもの同士ですが、世界が苦慮するような激しい対立も引き起こしています。自分たち自身を謙虚にしかも客観的に見つめ直し、日中韓などのあり方を多面的に検討すること、「国際関係論」ではこのような視点を探ります。 かつての高度経済成長期の日本と同様、1992年の南巡講和を契機に中国は急速な経済成長を遂げましたが、同時に格差社会という問題を抱えることになりました。日本も構造改革に伴って格差が拡大しつつあります。私の授業では「格差」をキーワードに、人口・社会構造・経済システム・政治的背景について中国と日本を比較し、相違点や共通点を考察しながら、中国の進むべき方向性を模索します。中国と日本は辿ってきた歴史や社会制度、国民性といった面で違いもありますが、少子高齢化による社会保障問題、非正規雇用などの労働問題は解決すべき共通の課題として挙げられます。日本をモデルに中国の現状を分析し将来を考察することは、日本の再認識や新たな課題発見にもつながります。あらゆる角度から社会問題を総合的に考える視点を養い、広い視野と課題解決能力を身につけるのがこの授業のねらいです。そうした力を活かし、将来は金融機関や総合商社などの海外拠点でグローバルに活躍してほしいと願っています。中国を通して民族と国家を考える。■ 中国民族論 日本と中国は隣国同士でありながら、その歴史や社会、文化には大きな相違があります。最も代表的な例として中国には日本とは比較にならないほど多様な民族が古くから共生していることが挙げられます。中国が多民族国家といわれる所以です。現在の中国には「省」や「県」といった行政区画だけでなく、「内モンゴル自治区」「新疆ウイグル自治区」「チベット自治区」「寧夏回族自治区」「広西チワン族自治区」という古来よりその地域で生活してきた民族の名称がつけられた行政区画もあります。これらの行政区画は大筋ではかなり忠実に古代アジア大陸の諸族の連続性を反映しています。そのため、中国はさまざまな文化的背景を持つ民族から成り立っており、標準語の「普通話」をはじめ130種類近くの民族語や方言を有する多民族・多文化社会なのです。この授業が現代中国を構成する多民族的要素を材料として、民族と国家の結合関係を理解するきっかけになればと思います。専門教育科目ピックアップ現代中国学部 教授唐 燕霞現代中国学部 教授河辺 一郎現代中国学部 教授高 明潔現代中国学部 教授川村 亜樹Nagoya Campus現代中国学部 現代中国学科074

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