愛知大学 大学案内2017
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わかりやすく会計の基礎を解説。■ 財務諸表論 財務諸表とは、企業がどのような活動を行いどれだけの利益が出たのかという、企業の業績を外部に開示するための書類の総称で、法律によって公表が義務づけられています。貸借対照表と損益計算書をはじめ、キャッシュ・フロー計算書や株主資本等変動計算書などから構成され、最近では紙だけでなく電子媒体で作成されるのが一般的です。財務諸表は管理会計・税務会計・国際会計といったさまざまな会計を理解するための基礎となるため、その作成ルールを学ぶ「財務諸表論」は本学科の必修科目となっています。授業では実際の財務諸表や詳細な補足資料を活用し、企業会計原則や国内外の会計基準についてわかりやすく解説します。金融商品の多様化・複雑化や会計の国際化が進む近年、グローバルな視点で会計の基本を学ぶことは、企業経営の今だけでなく社会や世界経済の動向の理解にもつながります。その上で会計の発展科目を学び、企業の経理部門や税理士、公認会計士をめざしてほしいと考えています。金融を通じて経済を概観する。■ 金融論会計データの戦略的活用法を探る。■ 管理会計応用理論 会計は本来、企業の経営活動の成果を数値化し、株主や投資家などの利害関係者に報告するためにありますが、1990年代以降わが国でも会計の考え方を公的機関に導入しようという動きが活発化し、今では行政にも広く浸透しています。しかしながら、企業でも行政でも本当に求められるのは会計データの“活用力”。貸借対照表や行政コスト計算書などを作成しても、活用できなければ数字の羅列でしかありません。この授業では日本航空の再建といった実例などを題材に、会計データが利益計画や生産計画へいかに応用されているかを学びます。数値から戦略的なコストマネジメントや経営資源の有効な活用方策を探究し、管理会計が現実の企業にどう役立っているかを理解するとともに、正確な判断能力を養います。さらには経営のどこに大きなムダがあるのかを分析する能力や、正しい数値に基づき理路整然と説明する力を身につけてほしいと考えています。 企業経営はもちろん、経済において不可欠なお金。社会の中でお金がどのように生まれ、どのような仕組みで動いているのかを学ぶのが「金融論」です。具体的には金融機関や金融市場の役割を知り、資金の融通について学ぶ金融システム、貨幣がどこでつくられ、誰がコントロールしているのかという金融政策、企業の資金調達方法や運用手法を学ぶファイナンス理論、為替レートなどを扱う国際金融の4分野を中心に解説します。ほかにも、経済ニュースなどの身近なトピックも紹介し、金融に関する幅広い基礎知識を養います。この授業で得られる知識はファイナンスコースの基盤となるだけでなく、年金や社会保障問題といった身近な課題を考える上での金融リテラシーとしても大いに役立ちます。中でも金融機関を志望する学生にとっては必携の知識であるため、本コースの必修科目として位置づけられています。金融を通して経済の仕組みを理解するとともに、金融のスペシャリストをめざすための基礎力を養います。現代企業の資金調達行動の理論を学ぶ。■ ファイナンス理論 企業経営におけるファイナンスとは、企業活動に必要な資金をいかにして調達するか、調達した資金をいかに運用するかを指しています。こうした、企業を取り巻く資金の流れに関連する意思決定をどのように行えばいいか、その合理的な考え方こそファイナンス理論です。ところで現代の企業は、銀行などの金融機関という経路だけでなく、家計から資金を直接調達する資本市場という経路も用いています。この2つの経路を合わせたものが、現代企業の主体的行動としての資金調達、即ちファイナンスです。もちろん、資金を提供する側も、その見返り(リターン)を求めます。効率的に資金を調達するために企業は何をなすべきか。この授業では、ファイナンスを学ぶための導入教育として、企業の資金調達行動の全体像を把握し、資金を取引する際に関係者たちが下す判断のよりどころとなっている合理的な考え方を理解し、資金を審査する目を養います。専門教育科目ピックアップ会計ファイナンス学科 教授伊藤 清己Nagoya Campus会計ファイナンス学科 教授望月 恒男会計ファイナンス学科 准教授一木 毅文会計ファイナンス学科 准教授冨村 圭経営学部 会計ファイナンス学科064

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