愛知大学 大学案内2017
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専門演習(ゼミナール)Faculty of Business Administration専門演習(ゼミナール) 主なテーマなぜ音楽ファンは、同じアーティストのライブに行き続けるのか?「なぜ」を追究し本質を見つけ出す。その鍛錬は社会での力へと昇華する。太田ゼミナール このゼミでは、「マーケティング・リサーチに基づいた製品・サービス開発研究」に関連するテーマについてグループ研究を行い、学内外を含めたさまざまな場で成果を発表します。主にマーケティング現象や消費者行動を対象に調査・研究しますが、中でも特に重視しているのが「なぜ」の追究。マーケティングを考える上で不可欠なのが、製品の根幹にあるコンセプトです。関係する文献や論文を読み解き、製品の本質がどこにあるのかを問い、自身でその答えを導き出す。その過程は容易ではありませんが、そうして積み重ねた思考トレーニングは、社会人となってから必ず役立ちます。マーケティング関連ではもちろん、たとえば営業職においても自社製品のコンセプトを理解しているかどうかで、仕事の質は大きく変わるはずです。■ ゼミナール ダイジェスト さまざまなプレゼンテーションコンテストに多数の出場実績を持つ太田ゼミ。今回の発表チームのテーマは、「なぜ同じアーティストの音楽ライブに行き続けるのか?」。CDの売上が低迷する一方で、音楽ライブの公演数は増加。そこでのリピーター獲得は音楽業界の今後を左右する重要なファクターといえる。「音楽ライブはサービス財の中でもアート財に位置づけられ、誰がどのようにサービスを提供するかによって質が変化する“変動性”という特徴を持っています」と発表した。さらにヒヤリング調査の結果を踏まえ、音楽ライブに行き続ける理由を、“音楽ライブで新しい刺激を受けることで、毎回新しい消費動機が生まれるから”と結論づけた。学生から質問が飛ぶ。「アーティストに裏切られるリスクが高い場合、継続して行かなくなるケースもあるのでは?」。リピーターには、「手を振り返してくれない」「希望する曲を歌ってくれない」といったリスクを認識しつつも長期的な関係継続を求める“感情的信頼”が働くという。発表者が答える。「そこに消費者にとっての価値=新しい刺激があるからこそ行き続けるのであり、好意があってもリスクしかないならライブには行かなくなると考えられます」。先生からも指摘がなされた。「“変動性”には別の側面もあります。同じセットリストのツアーであっても開催地によって内容や質が変化するように、同一人物による提供であっても質は変化します。今回の場合はこの側面を説明すべきだね」。■ 流通・マーケティングの研究■ 不確実性と意思決定■ 国際経営と異文化経営■ 人事・労務管理の展開:現代日本企業における労働と管理の研究■ まちづくり■ グローバル化時代における企業経営のビジネスモデル■ マーケティング・リサーチに基づいた製品・サービス開発研究■ 会社法・企業法■ 経営学原理の応用■ 日本企業の国際競争力■ 組織の環境適応と組織変革プロセス■ 情報デバイスの研究マーケティングの視点からリピーターの行動原理を解明する。担当教員経営学科 准教授太田 幸治059

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