愛知大学 大学案内2017
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国際経営の成長戦略を学ぶ。■ 国際経営戦略論 企業が海外ビジネスを行う際には、政治体制や経済状態はもちろん、消費者文化や現地の生産工場の技術レベルまで、さまざまな要因を知る必要があります。さらに進出した国の競合他社についても分析しなければなりません。こうした企業の国際的な経営戦略の概念や理論を学び、分析力を養うのが「国際経営戦略論」です。授業では最初にコストリーダーシップ戦略や差別化戦略といった基礎を学び、最後には国際的なM&A(企業の買収・合併)など応用分野の理解を深めます。たとえば日立製作所は、インフラ提供を中核とする社会イノベーション事業を展開し、イタリアの鉄道関連会社を買収するなど多角的な経営を推進しています。このように、自社に不足しているリソースを補完する成長戦略としてのM&Aの仕組みを理解するのが、この授業の目的の一つです。どのような戦略が正しいのか、現時点ではわからないことが経営の難しさ。国際経営をさまざまな角度から学び、実社会に応用できる力を養ってほしいと考えています。OSの役割と仕組みを学ぶ。■ オペレーティングシステム論多様な立地戦略を読み解く。■ 立地分析論 この授業は「経営立地論」の発展科目として位置づけられ、立地という観点からまちづくりや観光、マーケティングを学びます。具体的には、工業・商業地域における各施設の立地特性や大都市圏の都市構造・産業構造が立地に及ぼす影響などを知り、観光資源を活用したまちづくりや都市経営について考察します。大型アウトレットモールが土岐市や桑名市に立地しているのはなぜなのか、行列ができる店にはどのような立地特性があるのか。授業では実在する店舗を具体例に挙げ、立地係数や特化係数といった「経営立地論」で学んだ分析手法を用いて立地メカニズムを解明します。また、データや写真を使って仮想ショッピングセンターの出店場所の選定や集客シミュレーションも行います。さらに、価格と需要の関係を示す需要の価格弾力性や幾何学を応用した経済理論、観光客誘致のための政策やリニア中央新幹線などの交通インフラの影響についても学び、あらゆる立地戦略を考察するためのより多角的な分析手法を身につけます。 OS(オペレーティングシステム)と聞くとパソコンを連想するかもしれませんが、スマートフォンやゲーム機、家電製品に至るまでほとんどの電子機器にはOSが組み込まれており、それなくして現在の暮らしはあり得ないほどです。OSの基礎知識と概念を知るのが「オペレーティングシステム論」で、ハードウェアをどのように制御しているかから、マルチタスクや仮想記憶などの仕組みについても学びます。普段何気なく使っているパソコンやスマートフォンの内部でどのような処理が行われているのかを学ぶことで、情報リテラシーはもちろん、ソフトウェアトラブルへの対応力も身につきます。授業ではWindowsやiOS、Androidに加えて、さまざな分野で利用されている日本製のOSであるTRONについても説明し、知識の幅を広げるとともにITパスポートや基本情報技術者の取得に役立つトピックも扱います。この学びを基盤として、3年次以降はネットワークやセキュリティといった情報処理の発展科目へ進んでほしいと考えています。アジア企業に学び、次代を牽引。■ アジア企業経営論 1970年代、先進国とは別に急速に発展したアジアNIEs(韓国・台湾・香港・シンガポール)の中でも台湾を中心にアジアの企業経営について学びます。いまや台湾はOEM(受託製造)の分野で圧倒的な競争力を持ち、ノートパソコンの生産において世界シェアの約80%を占めるまでに成長しました。台湾の情報機器関連企業がどのように競争力を高めてきたのか、歴史・政策・中小企業のネットワークといったさまざまな角度から分析します。具体的には、世界に先駆けて先進国企業の海外投資を積極的に受け入れた背景や、起業を後押しする文化や社会、利益率が低い組立分野への参入理由などについて詳しく解説します。日本企業の海外進出が一般化した今日、海外企業の成功事例を学ぶことは、これからのビジネスに不可欠といえます。またアジア諸国は日本にとってパートナーであると同時にライバルでもあります。そういった意味でも、アジアで成功を収めた企業経営への深い理解は、グローバルビジネスを牽引する力となるはずです。専門教育科目ピックアップ経営学科 助教古川 千歳経営学科 教授岩田 員典経営学科 教授神頭 広好経営学科 教授田中 英式Nagoya Campus経営学部 経営学科058

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