愛知大学 大学案内2017
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 実際に、社会の中で、法律がどのように作用しているのかを学びたいと考え、法学部を選びました。特に民法や労働法は、日常生活にかかわる身近な法律であるだけでなく、将来、社会人となってからも大いに役立つため、興味深く学んでいます。現在所属している労働法ゼミでは、他大学の学生とともに労働法にかかわる問題を議論する合同ゼミに参加し、障害者の雇用について発表を行いました。この研究発表を通じて、聴き手を意識した効果的なプレゼンテーション方法を体得しただけでなく、障害者が社会に進出する際に起こる現実の問題を多角的に考察することができ、貴重な経験になったと感じています。 法は一部の法曹関係者のものではなく、私たちの暮らしに密接に関係するものです。一般市民が刑事裁判に携わる裁判員制度をはじめ、スマートフォンでの何気ないダウンロードにおける著作権・肖像権侵害の危険性など、社会の多様化に伴って法はより複雑に日常生活の中に入り込んでいます。もちろんそこに確かな法知識は必要ですが、重要なことは論理的な思考力。たとえば裁判では、条文をどう解釈し、自らの主張を論理的に構成できるかで判決の行方が決まります。そもそも、条文のみでものごとの判断が可能であれば、多くの人の知恵や活動によって支えられる裁判自体が不要なのです。本学部では学生の志望に合わせ司法・行政・企業の3つのコースを用意し、“考える力”を養うための実践的な学びを展開しています。法が実際どのように運用されるかを体感的に学ぶ「模擬裁判」もその一つです。ほかにも、将来の活躍のフィールドを見据え、実務を意識した教育にも注力しています。専門的な知識を身につけながら、法を運用する上で不可欠な人権感覚や正義感を養い、高い論理的思考力を養成するのが本学部のねらいです。また判決書や各種契約書など、法学では正確かつ論理的な記述を求められるため、ここで培われる文章能力は社会人となってからのビジネス文書作成にも役立つでしょう。多様化・複雑化する社会を生き抜く道しるべとしての法知識とリーガルマインドを基盤として、法曹・公務員・教員・民間企業といった幅広いフィールドで活躍できる人材を育てたいと考えています。 法律には、社会生活に関するルールがすべて明記されていると思う人は多いでしょう。しかし、実際の条文を見ると必ずしも意味が明確でない場合も多く、一つの用語の定義に関して複数の学説が存在することもあります。これまで、憲法、民法、会社法などのさまざまな法律を学びましたが、中でも刑法は、学説の対立が激しい分野であり多面的な思考力を問われるため非常に興味深いです。そこで、愛知大学法学部の特色である模擬裁判を受講し、副委員長を務めると同時にシナリオ作成に携わりました。実際の裁判手続を疑似体験することで、講義で学んだ刑法の知識を実践的に運用できる力を身につけることができました。他大学との研究発表を通じて、社会が抱える課題に挑む。法学部法学科3年田中 みゆ紀さん名古屋市立桜台高校出身刑法の学びから、法を実践的に運用できる力を養う。法学部法学科3年松岡 弘樹さん岐阜県立長良高校出身Nagoya Campus法学部 学部長現実社会を意識した学びで論理的思考力を養い、人生の道しるべとなる力を。法学部 法学科038

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