愛知大学 大学案内2017
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苗木を植え、手をかけてこそ育つ緑の大地。 高校時代に「ポプラの森」の活動を知り、入学したら必ず参加しようと思っていました。植林活動を始めて驚いたことは、クブチ沙漠の砂が少なからず水を含んでいるということです。表面の乾いた砂をスコップで取り除き、水を含んだ砂を1メートル以上掘って苗木を植えるのですが、この作業が思いのほか大変でした。当初は時間がかかりましたが、一本ずつ苗木を植えるうちに緑が増えていく実感が湧きました。この活動では植林だけでなく、木の剪定や、植えた木が倒れないように流砂防止の作業も行います。こうした取り組みが受け継がれ、沙漠が緑地に変わっていくのだと肌身で感じることができました。活動の継続を願うとともに、いつか自分が植えた苗木の成長を見る日を楽しみにしています。現代中国学部現代中国学科4年田中 緑さん愛知県立豊田高校出身■ 参加者の声愛知大学緑の協力隊「ポプラの森」■ 愛大隊が17,445本の植樹愛知大学が取り組む社会貢献の一つに、愛知大学緑の協力隊「ポプラの森」の活動があります。この活動は、1995年から毎年、日本沙漠緑化実践協会に協力し、中国内モンゴル自治区のクブチ沙漠緑化を目的として行っています。かつてはモンゴル帝国の大食糧生産基地であったこの地も、その後の森林伐採や、羊や山羊の過放牧などで沙漠化が進行し、今では四国とほぼ同じ面積の砂の荒野へと変貌してしまいました。それをくい止めてふたたび緑の大地を取り戻すため、沙漠に強いポプラの苗木を植えるこの活動には、2015年までに、のべ22回、計693名の植林ボランティアを派遣し、通算17,445本のポプラの植林をしています。■ 日本の黄砂対策にも一役植林活動は、地球温暖化・沙漠化を防ぐ活動であり、この地に農業など持続可能な産業を定着させるためでもあります。そして、ひいては日本にもたらされる黄砂被害を防ぐことにも役立っています。また、学生一人ひとりにとっては、中国の自然や現実の社会を知る「学び」の旅ともなっています。中国・モンゴル自治区での植林ボランティア活動海外でのボランティア活動‒1995年以来、21年続く取り組み‒クブチ沙漠は中国北部中央に位置し、面積は四国とほぼ同じ17,310km2。夏の気温は40℃以上、冬は-20℃以下、年間平均降水量は300mm以下という厳しい環境にあります。数百年前までは草原が広がっていましたが、過放牧などの人為的影響により沙漠化したといわれています。現地では、ポプラの苗木1本1本がしっかりと根付くよう、焦らず確実に植えていきます。本学の学生・教職員は、公募により集まった子どもからお年寄りまでさまざまな方々と助け合いながら、植林作業を進めます。■ クブチ沙漠における植林作業とは経験者から植林方法を学ぶ沙漠散策植林後すぐに水撒き現地の大学生とともに植林活動■ ボランティア・社会貢献活動165

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