愛知大学 大学案内2017
114/180

Faculty of Regional Policyまちづくりコース 研究法魅力あるまちづくりのための実践的スキルを学ぶ。地域政策学部 准教授鈴木 臣 日本は自然災害が大変多い国です。毎年何度も台風の襲来を受け、集中豪雨による水害・土砂災害の被害はニュースでたびたび見聞きします。特に2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は記憶に新しいことでしょう。自然災害そのものを抑止することはできませんが、自然災害に対する理解を深め、備えることは可能です。この備え(防災・減災)は、今や都市機能の維持やまちづくりには欠かせません。この授業では、災害の原因となる自然現象の仕組みと防災・減災の現状を、国内外の事例から学びます。特に自然現象の科学的な理解を重視することで、科学がどのように地域社会を支えているかを知るきっかけにしたいと考えています。災害大国である日本は、同時に防災・減災技術大国でもあります。自然災害のネガティブな面だけをとらえることなく、その災害対策で世界に貢献するという発想につなげてください。自然災害とその対策を科学的に捉える。災害と防災まちづくりコース■ゼミナール 主なテーマ■卒業研究 主なテーマ・ 自治体職員の感動意識・ 中山間地域振興に関する研究・ 地域課題の定量化と可視化に関する研究・ 地球環境計測・ 豊橋市駅南エリアにおける建物利用復元とまちづくり・ 地域との関わりからみたご当地ヒーローの地域的特性・ 大規模市町村合併後の地域維持における 民間による活動~浜松市を対象に・ 刈谷市における少子高齢化の特徴と課題・ 小学生の防犯に関する研究~携帯・防犯ブザーに着目して・ 映画×地域活性-ロケ誘致のためのPV製作-(CD- ROM作品での提出)・ 過疎地域における交通弱者の現状と公共交通機関の役割について・ 伝統食と方言の地域的関係について・ 音楽のイベントが及ぼす飲食店への影響 ―愛知県のジャズのイベントを事例として―・ 愛知県南知多町における観光関連施設が地域活性化に果たす役割・ 地域発展と地域通貨の可能性・ 中山間過疎地域における六次産業化による地域活性の可能性について -長野県木曽地方を事例として-・ 地域の“崩壊”とは何か ―因子比較から見える地域崩壊の脅威性の抽出―・ ふるさと納税の現状と今後のあり方-東三河地区の自治体を事例として-・ 名古屋市における都市農業の現状と展望・ 半田市における暮らしの満足度の経年比較あなたは、自分が生活している「まち」のことをじっくりと考えたことはありますか。自分の「まち」にどのような問題があり、どうすれば魅力的な「まち」になるのだろう―そのように考えていくことが、「まちづくり」のスタートラインなのです。本コースでは、これからのまちづくりを担う人材を育てるために、都市計画や中山間地計画などの基礎知識の修得、社会実験による問題発見と解決手法、GIS(Geographic Information System・地理情報システム)や住民参加によるワークショップ技術などの実践的学習を進めています。こうした技術修得の体験は、まちづくりだけでなく、行政・企業・NPOなどの活動に活かすことができます。まちづくりコースは「まちづくり」を実践します。■専門教育科目ピックアップまちづくりコースの「研究法」では、愛知大学豊橋校舎がある豊橋市のまちなかエリアをフィールドとして、①書籍や統計・地図を用いた地域の把握、②実際に地域に赴き行うフィールドワークによる地域調査、③地域の方々とのディスカッションの3つを通じて「まちづくり」を学びます。前半では、テキストに基づき調査手法を学んだのち、フィールドワークなどを通じて地域の情報を学生たち自身で集め、学生がそれぞれの視点からとらえた魅力・課題を「豊橋市まちなかの魅力と問題点」というテーマでそれぞれポスターにまとめます。後半では、少人数の学生で構成された各グループが設定するテーマに基づいて、地域の方々の協力を得ながらグループ調査を行うとともに、とりまとめた結果を地域の方々へ発表します。2014年度は「まちなかの問題点」を、2015年度は「まちの歴史」を、それぞれ大きなテーマに据えて調査・研究、発表を行いました。最終発表会では、地域の方々から発表内容について活発な意見や鋭い質問だけでなく、学生がまちに出ることへの期待など、たくさんのコメントをいただくことができました。こうしたまちづくりの実践が「研究法」の授業で展開されており、現場で得られた知識やリアルな体験、地域の人々を通じて得た技術と哲学は、その後の「ゼミナール」活動だけでなく卒業後の社会人生活にも活かされていきます。113

元のページ 

page 114

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です