愛知大学 大学案内2017
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Toyohashi Campus地域産業コース 研究法地域貢献を踏まえた企業活動、自治体の産業政策を提言する。地域政策学部 教授竹田 聡 「地域金融論」では、地域政策において重要な地域金融機関を巡る問題を考察します。すなわち、地域金融機関の実務の基本を学んだ後に、1990年代以降の金融行政の展開を考察します。さらに、CRD(クレジット・リスク・データベース)のデータを用いて日本の中小企業の実態を把握し、近年注目される地域密着型金融や、地域金融機関と地域経済・地方自治体との関係を考察します。日本の信用保証制度を諸外国の制度と比較考察したり、地域密着型金融の事例研究によって地域金融のあり方を考察したりします。2013年3月の信用金庫法施行令改正により、信用金庫は財務局の認可を得れば、取引先企業の海外現地法人に直接融資することが可能になりました。地域とグローバリゼーションは相反する概念ではないのです。こうした動きをふまえて、東海地域の金融を担う銀行員や自治体関係者をめざす人にとって有用な知識と知恵を身につけます。金融再生を通じて地域再生を図る。地域金融論地域産業コース■専門演習(ゼミナール) 主なテーマ■卒業研究 主なテーマ・ 東海地域における産業・企業の歴史と現状・ 農山漁村の暮らしと農業を見つめる・ 市民、民間事業者、行政の協働による 地域産業政策の調査と提言 ~経済のグローバル化、人口減少に  翻弄されない地域経済とコミュニティーを考える~・ 現代金融の諸問題に関する研究・ 国際ビジネスに関する諸問題の研究・ 日本郵政と地域金融機関―GISによる店舗ネットワークの考察・ リニア中央新幹線開業が地方都市に与える影響~愛知県安城市を事例とした考察~・ 広島東洋カープの球団経営・ 三河・遠州地域の農業とTPPの影響・ 地域産業と地域ブランド・ 女性の労働を巡って・ 子どもの貧困を考える・ 空き家問題とその対策~一宮市との比較研究~・ 東京オリンピックの地域インパクトに関する研究 ~静岡県西部の自治体産業政策にもたらす影響分析を中心にして~・ 地域金融機関の地域密着型経営について―大垣共立銀行と十六銀行を中心に・ 名古屋市のインバウンド効果・ エネルギー関連企業の戦略投資に関する実証的考察 ~静岡県内のエネルギー関連企業ヒアリング調査をもとにして~・ 駅前商店街における地域活性化事業に関する考察 ~磐田市観光協会による地元PR事業を例として~・ 信用金庫の地域に果たす役割主に地域経済・産業の理論と現状、地域企業の事業活動、広域交通・情報といったインフラ整備、企業誘致といった行政の産業政策などについて学びます。学びの対象は一般企業の他、NPO・NGOや農協・病院などの非営利組織の活動などにもおよびます。地域社会には少子高齢化や人口減少、国際競争、生活格差などさまざまな問題が広がっています。こうした地域の問題を企業や行政とともに考え、問題の本質を明らかにし、政策を提言する力を養うことが本コースの目標です。そのために民間企業経営者や地方自治体の職員を講師に招いたり、産業見学会などを企画したりもします。地域経済の現場に学び、地域活性化の具体的提案を行うことが目標です。■専門教育科目ピックアップ地域産業コースの「研究法」は、2年次春学期に開講される少人数制の必修の演習科目です。この科目では、学生が4~5名の小グループに分かれて、地域産業を巡る問題を調査して授業の場で発表を行い、2年次秋学期から始まる専門演習科目である「ゼミナール」に備えて、調査や分析などの研究手法の基礎を学びます。学生自らが地域に出て、地域の産業を巡る「問題」を発見して、その「解」を求めて学習し、政策提言していくためのトレーニングを行う授業です。この授業では、アクティブ・ラーニングを重視しています。コース全体で教室を飛び出して、学生自らの目で東海地域の産業を見学したり、教室に業界のトップランナーである企業経営者や地域の現場で活躍している自治体職員を迎えて勉強会を行ったりしています。2015年度は、刈谷市にあるトヨタ車体本社・富士松工場に行き、自動車産業の最先端を見学しました。また、地域密着型経営を推進している浜松信用金庫の地方創生戦略推進センター長や、中京広域圏を放送対象地域とする中京テレビ放送の経営企画局部長、新城市役所地域エネルギー推進課長、ニデック探索研究部長および新城市役所産業立地部副部長を、講師として大学の教室にお迎えしました。各業界の最先端の話を聴きながら地域産業の現状を学び、その課題を考えました。地域政策学部 地域政策学科112

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