愛知大学 大学案内2017
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 3年次のゼミでは、京都府京丹後市で開かれた「公共政策フォーラム2014」に参加しました。全国20大学のゼミ生が集まり政策提案を競うもので、私たちは京丹後市の活性化のため特産の絹織物に注目。現地でヒアリングしてデータ分析を行い、伝統産業の振興が市民幸福度の向上につながることを訴えました。このように実際に現地を訪れる実践的な学びを通して、地域を見る目が変わりました。以前は、都市部に比べて大きな商業施設などがないところが地方の欠点だと考えていましたが、“なにもないこと”も地方の個性だと気づいたのです。今は都市部にはない地方だけの魅力を見つけ、残していくことが大切なのだと考えています。 愛知大学地域政策学部は、「地域を見つめ、地域を活かす」をスローガンに、2011年4月にスタートしました。すでに第2期の卒業生が誕生し、幅広い分野で活躍しています。今でこそ、同じ志を持つ学部が数多く誕生していますが、5年前にはまだ珍しかった「地域政策学部」に想像を上回る多くの学生が集まった背景には、以前から危惧されてきた少子高齢化・人口減少とそれに伴う諸問題が、若い世代の眼前にも突きつけられたからです。また、学部開設の直前に起きた東日本大震災は、地域社会における人と人との絆、そして家族、まちの大切さ、それが失われることへの危機感を呼び覚ましました。地域政策学部が育成をめざす人材は、特定分野の専門職人材ではありません。どのような分野に置かれても、「地域のために」を最優先して働くことのできる人材です。地域社会を活性化し、そこに暮らす人々の幸せに貢献できる人を育成します。それに必要な知識と技術、そして強い熱意を育てるため、アクティブ・ラーニングによる現地教育を重視しています。愛知県豊橋市に本拠を置く学部ですが、東海地域に留まらず、全国各地をフィールドとして教育と研究を行っています。私たちが見つめているのは、日本であり世界です。学生の皆さんには、自身が生まれ育ったまちを愛し本学部で学んだ成果をあなたのまちに持ち帰っていただくだけでなく、新天地でまちづくりのリーダーになっていただきたいと思っています。地域をじっくり見つめ、地域のために行動するあなたが、日本と世界の未来を創るのです。 地域産業がどのように発展してきたのか、どうすればさらに発展させることができるのかを、「地域産業論」で学びました。中部地方は自動車産業を中心に発展してきましたが、今後は国産旅客機など航空機産業でも海外市場を獲得していくことが重要です。中部に限らずさまざまな地域を学んだことで、その特性に合った産業の活性化が大切だと理解しました。一方、ゼミでは子どもの貧困など社会福祉についても学び、視野が広がりました。地域政策という幅広く学ぶフィールドがあったからこそだと感じています。就職先は電子部品商社に決まりました。世界に誇れる中部地方のモノづくりを支えて地域に貢献することが目標です。なにもないことも個性。地方を見る目が変わりました。地域政策学部地域政策学科4年松坂 竜希さん愛知県立成章高校出身世界に誇れる中部地方のモノづくりに貢献したい。地域のために行動するあなたが、日本と世界の未来を創る。地域政策学部地域政策学科4年下谷 香菜子さん浜松市立高校出身Toyohashi Campus地域政策学部 学部長地域政策学部 地域政策学科108

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