岩手大学 大学案内2017
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現代社会の課題を実感することで、芽生えた学びの種を今後の学習に活かしていく。五味壮平先生担当の1泊2日のグループに参加しました。2日間かけて陸前高田市の様々な施設を訪れ、現地の方と直接ふれあう機会を持ちました。この学修がきっかけで五味先生が担当する「E_code」という団体に参加し、陸前高田市の情報を発信する冊子づくりに携わるようになりました。実際に被災地に足を運んでみないと分からないことが多くあると思います。震災から5年の節目を迎えますが、まだまだ復興は果たせていません。今後も少しでも多くの人に関心を持ってもらえるよう活動を継続していけたらと思っています。人文社会科学部 人間科学課程 (改組前の名称)高梨翔太さん〈栃木県立大田原高校出身〉実際に自分の目で見て耳で聞いたことで、想像できなかった部分を埋めることができた。震災を風化させないために、被災地の街づくりに貢献していきたい。私のグループでは事前学習で「震災」のイメージを話し合いました。人のつながりの大切さ、震災を忘れてはならないなど、いわゆる一般論しか思いつかず、震災をどこか他人事として捉えていたのだと思います。陸前高田市と大船渡市を訪れ、現状と想像がいかに違うかを思い知らされました。教師の目線から見た震災のお話は特に印象的で、自分の判断が他人の生死に関わること、命が何よりも大切なことを学びました。被災県である岩手で教師を目指す私たちにできることを改めて考える大きな経験となりました。教育学部 学校教育教員養成課程 特別支援教育コース和山柚子さん〈岩手県立福岡高校出身〉地域に学ぶことが世界の課題解決のための第一歩 岩手大学は、2013年度文部科学省の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の採択を受けました。「地域と創る“いわて協創人材育成+地元定着”プロジェクト」として、岩手県および盛岡市などとの連携により、地域を「新たな学び場」とする実践的な教育カリキュラムの構築を進め、地域社会の将来を担う実践力を持った人材育成を目指す取り組みを行っています。 この事業の一環として岩手大学では、2014年度から全1年次学生対象の必修科目「基礎ゼミナール」の中で、「地域に関する学修(被災地での学修)」を実施しています。東日本大震災で被災した岩手県沿岸地域の市町村を訪れ、震災被害や地域の歴史、産業、文化、街づくりの現状など広いテーマで学修します。このように岩手という身近な場所にある課題を知り、向き合い、解決していくことが、世界の課題を解決する実践力につながります。実際に体験し、自分に何ができるかを考える 「地域に関する学修(被災地での学修)」の目的は、「地域を知る、岩手を知る」ことです。現在、岩手大学に通う学生の約4割が県内出身ですが、県内出身者であったとしても、沿岸地区に足を運んだことがない学生も多くいます。この学修では、現地に足を運び、地域の方の話を聴いて、被災地の現状を自分の目で見る、肌で感じる、頭で考えるということを大切にしています。震災であらわになった地域が持つ課題に対し、自分にできることは何か、将来は何ができるのか、そのために今何をしなければいけないのかを深く考えてほしいと願っています。 これらの経験を通して、今後の大学生活での学びの種を植えていきます。これまで実際に学修に参加した学生たちからは、「今までどこか他人事だったけれど、被災地の現状を見て想像との違いに衝撃を受けた」、「地域を以前のように活性化するために、自分にできることは何かを考えるきっかけになった」という声が寄せられます。芽生えた学びの種を、その後の大学生活を通して育てていくことが、地域課題を解決できる人材の育成につながっていきます。IWATE UNIVERSITY 20179

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