岩手大学 大学案内2018
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教員・研究の紹介農学部Faculty of AGRICULTURE植物生命科学科教員一覧植物は、種子が発芽すると体が大きくなるまで葉・茎・根が成長を続けます。この期間は幼若相と呼ばれ、開花・結実は起こりません。例えば「桃栗三年、柿八年。ナシの大馬鹿十八年」の諺にあるように、特に果樹類では開花まで数年~十数年かかります。またリンドウなどの多年生植物でも開花するまで2~3年必要です。そこで私たちの研究グループでは、植物に無害なウイルス(リンゴ小球形潜在ウイルス)を遺伝子の運び屋(ウイルスベクター)として利用する研究に取り組み、植物の開花を早める遺伝子“フロリゲン”を発現する遺伝子組換えウイルスを作出しました。このウイルスベクターをリンゴやナシの発芽直後の子葉に接種すると、1~2ヵ月後に無害なウイルスを使って植物の開花を早める「新植物育種技術」。植物生命科学科 教授 吉川信幸 【植物病理学】は開花が始まり、数ヵ月で果実と種子ができます。通常5~10年かかるリンゴの1世代(種から次世代の種まで)を1年以内に短縮できることになります。この技術では、遺伝子組換えウイルスを使うのですが、次世代の植物(実生)にはウイルスは残りません。リンドウでも同様に、開花まで2~3年かかるところを数ヵ月に短縮できます。例えば新品種を作るのに5回交配を繰り返すとした場合、通常は10~15年かかりますが、この技術を使うと2~3年に短縮できます。長い年月を必要としていた新品種開発を飛躍的に進めることが可能になり、近い将来農業への応用に大きく貢献できる研究となるでしょう。今年度から岩手県特産のリンドウの新品種育成に利用するプロジェクトが八幡平市と共同でスタートする予定で、岩手大学の基礎研究から生まれた技術が、リンドウの新品種育成に利用され、岩手県の産業が一層活性化されることが期待されます。植物生命科学科● 教授/黒田榮喜 【作物学】● 准教授/下野裕之 【作物学】● 教授/小森貞男 【果樹園芸学】● 准教授/立澤文見 【蔬菜花卉園芸学】● 助教/川原田泰之 【根圏相互作用学】● 教授/髙畑義人 【植物育種学】● 准教授/畠山勝徳 【植物育種学】● 教授/吉川信幸 【植物病理学】● 准教授/磯貝雅道  【植物ウイルス学、植物病理学】● 教授/佐原健 【応用昆虫学】● 講師/安嬰 【昆虫生理学】● 教授/上村松生  【植物分子生理学、低温生物学】● 准教授/河村幸男 【低温植物生理学】● 准教授/ラーマン・アビドゥール  【植物分子生理学】応用生物化学科● 教授/伊藤菊一 【分子生物学】● 教授/西山賢一 【分子生物学、生化学】● 准教授/斎藤靖史 【分子細胞生物学】● 准教授/鈴木雄二 【植物栄養生理学】● 准教授/立石貴浩 【土壌生化学】● 教授/木村賢一 【ケミカルバイオロジー】● 助教/大野美紗 【ケミカルバイオロジー】● 教授/山下哲郎 【生化学】● 准教授/宮崎雅雄 【生化学】● 教授/下飯仁 【応用微生物学、醸造学】● 准教授/山田美和 【応用微生物学】● 教授/長澤孝志 【栄養生化学】● 准教授/伊藤芳明 【栄養化学】● 教授/三浦靖  【食品化学工学、食品科学】● 准教授/塚本知玄 【食品化学】森林科学科● 教授/井良沢道也 【砂防学、緑化工学】● 教授/立川史郎 【林業生産工学】● 准教授/伊藤幸男  【森林政策学、林業・木材産業論】● 准教授/國﨑貴嗣 【森林群落生態学】● 助教/白旗学  【造林学、樹木生理生態学】● 准教授/山内貴義 【野生動物管理学】● 准教授/山本清龍 【造園計画、観光】● 講師/東淳樹  【保全生物学、動物生態学】● 講師/松木佐和子  【森林保全生態学、樹木生理生態学】● 教授/小藤田久義 【森林資源化学】● 教授/関野登 【木質資源工学】食料生産環境学科● 教授/倉島栄一 【水文学】● 准教授/濱上邦彦 【水利環境工学】● 准教授/山本清仁 【施設機能工学】● 教授/颯田尚哉 【環境動態学】● 准教授/金山素平 【土環境工学】● 准教授/武藤由子 【土壌物理学】● 教授/広田純一 【農村計画、地域づくり】● 准教授/原科幸爾  【地域生態管理学、地理情報処理学】● 准教授/三宅諭  【都市・地域計画、まちづくり】● 教授/武田純一 【農作業システム学】● 准教授/前田武己  【農業循環科学、廃棄物利用工学】● 准教授/庄野浩資 【生物環境科学】● 准教授/松嶋卯月 【生物環境科学】● 教授/小出章二 【農産物流通科学】● 准教授/折笠貴寛 【ポストハーベスト工学】● 教授/佐藤和憲  【農業経営学、農業経済学】● 准教授/木下幸雄  【農業経営学、農業経済学】● 教授/田中教幸  【海洋化学、地球化学、地球環境科学、    サスティナビリティー学】● 教授/平井俊朗80IWATE UNIVERSITY 2018

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