岩手大学 大学案内2018
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学びの分野植物生命科学 : 作物学/園芸学/応用昆虫学/植物育種学/植物病理学/植物生理学/農業経営・経済学先輩、この学科でどんなことしてるの?花の色を増やす研究で植物園や農家の方の手助けができればと思っています。生き物が相手なので毎回違う結果が出ることに面白さを感じています。花卉作物の品種改良について研究を行っています。花卉作物の主要な品目は既存の品種群内で品種改良を進め、新品種育成を進めることがほとんどです。1200品目を越える花卉園芸市場で10位前後に位置する花卉作物のストック(Matthiola incana)も品種間での新品種育成が主流なため、品種の多様性は飽和状態です。そこで今後は、これまでにない花色や香り、さらには病害虫耐性など新しい形質導入が期待されています。約500年間にわたって行われてきたストックの育種に関する文献を整理し歴史を理解した上で、これまで用いられてこなかった同属内他種の交配実験による品種改良を目標として研究を進めています。植物の成長は、温度を含む環境ストレスに影響を受けています。温度の差によって、植物は全く違う反応を見せます。また、植物は人間と同様に生体内の機能を調整するために、植物ホルモンを持っています。細胞内のホルモン調節は、植物の成長や環境ストレスへの応答のために非常に重要です。私の研究室では、高温下で、植物の成長は植物ホルモンの一種であるオーキシンが細胞内で働くことによって調整されているということを証明しました。しかし、細胞内でオーキシンがどのように移動し作用しているのかは、現在のところわかっていません。そのために、高温のもとで突然変異によってできた植物を使って色々な比較実験を行うことで、その移動がどのような役割を果たしているのかを研究しています。准教授 立澤文見准教授 ラーマン・アビドゥール新花色花卉育種に関する研究を行っています。色素が同じで違う花色、花色が同じで違う色素など、花色の発現には様々なパターンがあり、花卉園芸に利用される植物の花色は多様です。しかし、新花色花卉の育種をしてもなかなか作出できない花色のある種や属、育種に多くの時間を要する種や属もあります。そこで効率よく新花色花卉を育成するために花色の発色機構に関する研究を行っています。私の研究室の研究テーマは、大きく2つに分けることができます。一つは、温度ストレス下での植物の成長応答を理解することに関する研究、もう一つは、カドミウム、セシウム、およびヒ素などの有害金属に対する植物の解毒分子メカニズムの研究です。私たちは、世界的に競争力のある研究を行い、将来のためにより良い植物を開発することを目指しています。農学生命課程 (改組前の名称) 小笠原南美さん 〈岩手県立盛岡第四高校出身〉農学生命課程 (改組前の名称)小林千江さん 〈北海道札幌北高校出身〉担当教員メッセージ担当教員メッセージIWATE UNIVERSITY 201867

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