岩手大学 大学案内2017
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自分たちの手で「会社」を運営していく これまで岩手大学の「ものづくり」への取り組みは高く評価されてきました。岩手大学ではその成果を地域に発信し、さらに発展させていく仕組み作りが始まりました。学生たちが目を輝かせてものづくりや実験に取り組めるような環境整備を進め、また、将来起業家を目指す学生を支援できるような仕組みを取り入れようと提案された事業が「ものづくりエンジニアリングファクトリー(EF)」です。 ものづくりEF内の「ものづくり起業家支援室」が中心となり、学内に教職員、学生、さらには企業との共同体で構成される仮想的な企業「学内カンパニー」を設立。一般企業のように事業開発活動を行う仕組みをつくりました。基本的に社長も社員も学生で、上司にあたる人は部下に対してプロジェクトの組織の運営、監督、教育を行います。事業計画から、設計、部品発注、試作、製作、さらには業務把握、業績試算までを学生自身で行います。もちろん給料(時給)も発生。債務責任を負うこと以外については仮想的とは思えないような「会社」を運営していきます。2009年から5年間の計画で始まった本事業は軌道に乗り、2014年以降も継続して行われています。事業運営の経験を通して社会で役立つ実践力が身につく 学部学科ごとの研究システムとは違い、学生は専攻以外の分野であっても自由に参加ができ、学部や学科の垣根を取り払って活動することができます。学生の自由な発想でチャレンジできるのがこのプログラムの魅力です。企業の業務を任されるものや、共同でシステムや商品を開発するものなど、内容は多岐にわたります。実際に事業委託に至るケースもあったり、岩手大学との共同研究になったりすることもあります。事業運営の仕組みや、企業同士のつながりを実体験として学ぶことができる他、参加する多くが地元企業のため実際に地元で働く人たちと身近に接する貴重な機会にもなります。技術だけではなく、教育することやされることの中で目標を達成することを身につけ、学んだ知識がどれだけ実社会で使えるかを体感し、企業に入ってすぐに役立つ実践力を高めることができます。社長も社員もすべて学生自身、大学の中で「社会経験」を積む。《Morito(モリト)》地域の方々との共同作業をする中で授業だけでは得られない知識を得られる。《Heat Think Lab(ヒートシンクラボ)※以下HTL》コミュニケーション、スケジューリングなど社会に出た時に役立つ実践力が身につきます。私たちは「森と人をつなげたい」というテーマのもと、使われていない製材、廃材、希少材などのマッチングを行い、比較的安価な木工やDIYを行うことができるサービス提供をしています。学業と平行しての準備やスケジューリング、木材を扱う技術面では苦労することもありますが、今後の活動や社会に出てから役立つことを身につけられていると思います。また、市内にある製材所の方など地域の方々との共同作業も多く、大学内の授業だけでは得られない学びがあるところも学内カンパニーの魅力です。私たちHTLは、企業で行われる実際のものづくりに関わらせていただくことで、エンジニアとして社会に出た際に参考になる経験をしたいという思いで発足したカンパニーです。自動車関連機器、電子機器の内部、工場内の製造ブースなどの熱問題のお手伝いをさせていただいています。企業から「仕事」を任されることは常に責任と結果が求められるのでプレッシャーを感じることもありますが、カンパニー一丸となって乗り越えています。ゆくゆくは大学発のベンチャー企業になれるよう発展していけたらと思っています。農学部 農学生命課程 (改組前の名称) 佐竹望さん〈宮城県古川黎明高校出身〉工学部 機械システム工学科 (改組前の名称)畠山潤平さん〈宮城県石巻高校出身〉嵯峨遥介さん〈宮城県仙台第三高校出身〉農学部 共生環境課程 (改組前の名称) 関本あすみさん〈宮城県宮城第一高校出身〉IWATE UNIVERSITY 201715

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