岩手大学 大学案内2018
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学生が主体となり立ち上げたプログラムを通して、地域社会と関わり、大学の中で「社会経験」を積んでいく。学生のアイディアを実現「Let’sびぎんプロジェクト」 岩手大学では、学生が主体となった活動を支援する制度が充実しています。その一つが「Let’sびぎんプロジェクト」。岩手大学の学生が自主的に設定した独創的なプロジェクトに対し、大学が経費の補助を行う制度(1件につき最大50万円)で、過去10年以上にわたり、様々なプロジェクトの支援を行ってきました。学生ならではの視点で見つけた多様なテーマについて、スタート部分となる資金面を後押しし、岩手大学生の力を学内から地域社会まで広く発揮してもらうことを目指しています。 例えば、野生動物による農業被害対策への支援活動や、沿岸被災地域の食文化を発信する活動など、これまで大学内外問わずたくさんのプロジェクトが始動してきました。またプロジェクト終了後もサークル活動として活動を継続させている団体、活動を発展させている団体も多くあります。学生が主体となり、オリジナルの視点で活動を展開し、地域や学内の課題を解決していくことで、地域貢献にもつながっています。『会社』を立ち上げ事業運営を実体験する「学内カンパニー」 さらに岩手大学では、「学内カンパニー」というプログラムがあります。これまで高く評価されてきた岩手大学の「ものづくり」の成果を地域に発信し、さらに発展させていくために提案された事業が「ものづくりエンジニアリングファクトリー(FE)」。その組織内の「ものづくり起業家支援室」が中心となり、学内に教職員、学生、さらには企業との共同体で構成される仮想的な企業「学内カンパニー」を設立。基本的に社長も社員も学生で、事業計画から、設計、部品発注、試作、製作、さらには業務把握、業績試算までを学生自身で行います。もちろん給料(時給)も発生。債務責任を負うこと以外については仮想的とは思えないような「会社」を運営していきます。 企業から業務委託を受けたり、システムや商品を共同開発したりするなど、内容は多岐にわたります。実際に事業委託に至るケースや、岩手大学との共同研究になるケースもあります。事業運営の仕組みや企業同士のつながりを実体験として学ぶことができるほか、参加する多くが地元企業のため実際に地元で働く人たちと身近に接する貴重な機会にもなります。大学にいながら「社会経験」を積むことができるのがこうしたプログラムの魅力です。人文社会科学部 法学・経済課程 (改組前の名称)佐藤優人さん〈岩手県立盛岡第一高校出身〉《Heat Think Lab(ヒートシンクラボ)※以下HTL》コミュニケーション、スケジューリングなど社会に出た時に役立つ実践力が身につきます。《ひろの福幸プロジェクト》洋野町の食文化の魅力を発信し、多くの人に伝えたい。私たちHTLは、企業で行われる実際のものづくりに関わらせていただくことで、エンジニアとして社会に出た際に参考になる経験をしたいという思いで発足したカンパニーです。自動車関連機器、電子機器の内部、工場内の製造ブースなどの熱問題のお手伝いをさせていただいています。企業から「仕事」を任されることは常に責任と結果が求められるのでプレッシャーを感じることもありますが、カンパニー一丸となって乗り越えています。ゆくゆくは大学発のベンチャー企業になれるよう発展していけたらと思っています。岩手県洋野町の伝統的な食文化や日常的な料理の魅力を再発見し、それを発信することで、地域や世代を超えたつながりを生み出すことを目的として活動しています。これまでに、種市(海側)と大野(山側)の両方の食材生産者のもとへ伺い、地域の食文化について調査を行ってきました。今後はその調査をもとに冊子を作成し県内外で配布する予定です。この冊子を通じて、洋野町の食文化を支える人の思いを多くの人々に伝えていきたいです。自分たちの活動が洋野町の福幸の力となり、今度は洋野町から他の三陸沿岸地域に向けて福幸が広がっていくように活動に取り組んでいきたいと思っています。工学部 機械システム工学科 (改組前の名称)畠山潤平さん〈宮城県石巻高校出身〉嵯峨遥介さん〈宮城県仙台第三高校出身〉IWATE UNIVERSITY 201811

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