岡山大学 大学案内2018
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理学部学科紹介数学科真理に対する美的探究心物理学科自然現象に潜む基本原理の探求化学科物質を理解し新たな機能を創造する生物学科生命の神秘に挑む地球科学科我々はどこから来て、どこへ行くのか 数学は、諸科学や産業の礎として皆さんの知らないところでも広く現代社会を支えている学問です。遥か紀元前から、数学の定理を証明して普遍的真実の知識を積み重ねるという営みは続いています。それでも数学が発展し続ける理由は、アイデアの抽象化や別の公理系を打ち立てるなど高度に思索的・哲学的な人間の探求心の表現にあり、この人間の美的探究心から生まれた数学が様々な諸科学の理論の新展開に先鞭をつけています。皆さんもペンとノートで、そのような数学の世界を垣間見ましょう。 色彩豊かで機能性に優れた様々な化学物質が私たちの暮らしを豊かにし生活に潤いを与えてくれています。私たちが生きるために必要なエネルギーも化学物質やその変化に拠っています。また、私たち人間の体や遺伝子もすべて化学物質から成っています。これら全ての物質を対象に、その物性および反応性をミクロ・マクロの観点より解析し、それらの結果に基づいて新しい無機・有機化合物を創成してゆくのが化学です。そして、現代社会が抱えている環境やエネルギー問題の解決に主導的な役割を果たすのも化学です。皆さんも化学を通して社会に貢献しませんか。 小学校で砂鉄を集める実験をしたことがありますか?「砂鉄がなぜ磁石となるのか」、高校で習う物理ではなかなか答えられませんが、大学で学ぶ物理学はこの問いに答えてくれます。また「物にはなぜ重さがあるのか」という難しい問いにも、物理学は答えを与えてくれます。不思議なことに、この異なる二つの問いの背後には「自発的対称性の破れ」という共通の法則が潜んでいるのです。このように、大学の物理学では、非常に複雑に見える自然現象が実は単純な原理や法則で説明できることを学びます。 約40億年の悠久の時の流れの中で、生物は非常に複雑な進化を遂げました。なぜこの地球に生命が存在し、なぜ生きているのかという疑問は、生物学の根源と言えます。私たち生物学科では、その疑問に答えるために、学生、大学院生が教員と協力して、生命の様々な謎に挑戦しています。また、私たちの研究成果は、医療、食料、環境、エネルギーといった重要な問題を解決するための糸口にもなっています。皆さんも、私たちと一緒に大いなる疑問に挑戦してみませんか。 地球科学科では、地球内部の核や地殻、地球表層の地質や地形、地球上の水や大気、太陽系内外の惑星や隕石など、地球深部から宇宙にかけての物質や現象を対象として、地質学や地球物理学、地球化学、気象学、天文学など、様々な学問分野の研究を行っています。大学で学びたいことを見つけ、自分の適性を判断することができる、よい教育環境だと思います。卒業生は気象関係、環境関係、資源開発、地質コンサルタント、材料開発、製造業、教員など多様な分野で活躍しています。

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