岡山大学 大学案内2018
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文学部文学部で学べること 哲学領域は、人間の知そのものに関わる理論哲学と、人間の行為や活動、組織や制度に関わる社会哲学を両軸としています。倫理学領域は、人間が生きてゆく上で直面する様々な困難への対応を、日本の儒教・仏教・神道思想や西洋のギリシア=ローマ倫理思想・キリスト教思想などから、広く思想史的に考察します。哲学・倫理学分野では、これら二つの領域が緊密に連携をとりながら、「人間」をめぐる根源的な問いに向き合ってゆきます。 現代社会では、個人や集団、地域が、国家を超えて地球規模で結びついています。そのなかで、さまざまな地域課題や社会問題、文化的な事象が各地で生起しています。地理学・社会学・文化人類学・社会文化学分野では、主に現地でのフィールドワークを通じて、複雑なメカニズムで展開する地域や社会、文化の様態を探求します。この専門分野で学ぶことで、現場や当事者の視点から世界を読み解く技能を身につけることができます。文学部は2年次生から専門分野を選択します 壮大な建造物の造営から娯楽としての遊戯まで、幅広い人為的活動が「芸術」の範疇に含まれます。芸術学領域は、諸芸術の「創造」を考察する狭義の芸術学と、「受容」を分析する美学を二本柱としています。美術史領域は、建築・彫刻・絵画・装飾工芸など、具体的な形を持った「作品」に関する調査や歴史的研究を行います。芸術学・美術史分野では、これら二つの領域が連携することで、多様な芸術現象を総合的な観点から研究します。 日常生活の小さな出来事から異文化適応まで、あるいは、生きがいとは何か、自分とは何かといった人生に関わる諸問題まで含めて、実験、質問紙調査、行動観察、面接など多様な方法を用いてデータを集め、統計的手法などを駆使して分析し、行動や認知や感情の諸法則を探究します。研究テーマは、行動分析、選択、自己認知、自己評価、社会的推論、対人関係、医療安全、集団、健康と幸福、文化など広範囲にわたっています。 歴史学・考古学分野では、過去の文献史料を読解することで諸地域の歴史、その歴史を形成した過去の人々の営みを再構成し、また遺跡の発掘や出土品の分析によって過去の社会や文化を明らかにします。日本を対象とする日本史、アジアを対象とする東洋史、ヨーロッパ・アメリカを対象とする西洋史、そして主に日本列島の遺跡や遺物を調査研究する考古学という、四つの領域があり、最先端の歴史研究に触れながら学ぶことができます。 現代の日本語、アジアの諸言語、欧米の諸言語など、世界の様々な言語を対象として、言語の音声、言語の構造、言語の多様性と普遍性、言語の変化、社会や文化との関係などについてフィールドワークやパソコンなどの機器による分析を含む科学的な方法をもちいて考察することによって、言語の本質の理解をめざします。研究内容は、日本語の語彙・文法・音声や方言調査、言語の対照研究、トルコ語やタガログ語の分析など様々です。 日本語学領域では、日本語が古代から現代へどのように変化してきたのか、その経緯を文献資料や現代語・方言の分析を通して研究します。日本文学領域では、和歌、物語、小説など日本文学の表現世界に深く分け入り、時にそれを支える文化・社会・思想とともに検討します。こうした研究の中で、普段は意識しなくても、実は日常使っている日本語が、私たちの認識と生活の根幹をいかに形成しているか、気づかされることでしょう。 悠久の歴史と伝統を誇り、近年発展目覚しい中国、英米を中心とする英語圏、ヨーロッパの中心的国家であるドイツ・フランスの、言語と文化を扱います。言語のメカニズムを科学的に解明するための理論や方法を学び、言語そのものを研究したり、言語が生み出す、小説・詩・演劇はもとより、映画・漫画・思想などを通して各国の文化世界に足を踏み入れます。これら他者を通じて、自ら-日本語や日本文化-も、より深く理解できます。哲学・倫理学分野「人間」をめぐる根源的な問いかけ芸術学・美術史分野「人為」としての「芸術」への問い心理学・社会心理学分野調べる、試す、確かめる、役立てる地理学・社会学・文化人類学・社会文化学分野地域、社会、文化を探求する歴史学・考古学分野過去を探求し、現在を捉え直す日本語・日本文学分野日本語の歴史と表現世界を探究する言語学・現代日本語学分野日本語を、世界の言語を科学する外国語・外国文学分野中国や欧米の国々の言語・文化研究

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