大阪大学 大学案内2019
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 2014年のノーベル物理学賞は青色LED実現に貢献されました赤﨑勇先生、天野浩先生、中村修二先生が受賞されましたが、青色LEDに用いられる結晶はGaNと呼ばれる半導体です。GaNは結晶成長が極めて困難な材料で、赤﨑先生、天野先生は結晶化技術の最初のイノベーションを実現され、それが評価されてノーベル賞を受賞されました。そのGaNは電力消費量を節約するパワーデバイスとして期待されており、GaNパワーデバイスが普及すると、地球温暖化をストップできるとも言われています。その実現には、GaN結晶を現状のLEDグレードから格段に品質を向上させる必要がありますが、極めて難しい課題でした。 本研究科では、名古屋大学の天野先生と連携しながら、GaN結晶をパワーデバイスに使えるようにすべく研究開発を進めています。現在、図に記載しているように、あっと驚くイノベーションを創出し、ノーベル賞のイノベーションよりもGaN結晶の品質を飛躍的に向上することに成功しています。地球温暖化をストップできる日も近づいてきました。 人間が自分の身体を動かすとき、そのすべてを脳で情報処理すると、脳に対する負荷は非常に大きくなります。実際には人間は歩いている間に考え事ができるなど、歩いたり走ったりしているときには、脳はいつも身体を直接コントロールしているのではありません。人間のこのような運動を生み出すために、筋骨格の構造が非常に重要な役割をしていると考えられています。つまり、このような人間の筋骨格の構造が持っている役割をロボットにコピーすれば、人間のように自由に歩き回ったり走ったりさせることができるのではないでしょうか? 右図のロボットは特に人間の足の構造に注目し、足の中に存在する関節と腱が歩行の安定性にどのような働きをするかを調べるために作られました。このロボットには平衡感覚に相当するセンサーがついていませんが、足の構造によって自動的に左右のバランスを取り、ある程度こけずに歩行ができます。このようなロボットを試作することで、人間の足部の骨の機能も調べることができるのではないかと考えられています。結晶を制するものは技術を制す ~高品質GaN結晶で地球温暖化をストップ~筋骨格の構造から、人間の運動のしくみを解き明かす。■Topics■Topics各研究科資料のご請求方法は各研究科のホームページをご覧ください。資料請求はこちらホーム > 学部・大学院・施設 > 大学院 > 各研究科パソコンから基礎工学研究科大学院工学研究科大学院個性豊かで創造的な研究者・技術者を育成するため、高度な専門教育と最先端の研究が行える環境を整備。本研究科に所属する教員だけでなく、超精密科学研究センターやオープンイノベーション教育研究センター、産業科学研究所等の学内他部局や学外からも優秀な教員を迎え、活発な指導と共同研究が行われています。科学技術の発展を担う、先端的な研究機関。物理と化学の両面からアプローチする物質創成、バイオエンジニアリングとメカニクスを融合した機能創成、文理融合も志向するシステム創成。これら3専攻を基軸に「科学する心」と「技術への強い関心」を失わない先端的研究を推進。人文社会学系や医歯薬学系も視野に入れ、新たな学問領域の創成を目指しています。あらゆる学問分野の枠を超え、未来の技術を創造する。物質創成システム創成機能創成応用化学知能・機能創成工学精密科学・応用物理学マテリアル生産科学環境・エネルギー工学電気電子情報工学生命先端工学機械工学ビジネスエンジニアリング地球総合工学大学院・研究科紹介名古屋大学・天野先生のイノベーションと大阪大学のイノベーションの協奏と共創で育成した世界最高品質のGaN結晶天野先生のイノベーション大阪大学のイノベーション48

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