大阪大学 大学案内2019
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高齢化による歯科疾患の多様化や歯科医療に対するニーズの変化に応えるため、臨床と基礎の壁を取り払い、最先端の「口」の研究遂行に力を注いでいます。また、“食べる”“味わう”といった口を通した行動を科学的に追究。「口」の健康に基づく生活の質の向上を目指し、世界の歯科医学のリーディング機関として研究を進めています。社会の高齢化と生活の質向上に応える「口」の研究。薬学研究科では、創成薬学と医療薬学の2専攻を設置しています。本研究科では、薬学を総合的なライフサイエンスの発展を目指す学問領域と位置付け、高度な「創薬基盤技術力」と「創薬臨床力」の修得を目指した研究教育を推進することにより、広範な分野において、トップランナーとして活躍できる人材を多数輩出しています。薬学を通じて、ライフサイエンスの発展に貢献する。特集大学院研究科紹介教育システム教育環境インフォメーション薬学研究科大学院創成薬学(博士前期課程・博士後期課程)医療薬学(博士課程)歯学研究科大学院口腔科学理学研究科/医学系研究科/歯学研究科/薬学研究科「口の難病」の克服を目標とした世界初のプロジェクト。最適条件(サイズや性状)のナノマテリアルは、胎盤や脳などにも薬物送達が可能。■Topics■Topics 口の病気には現代の歯学・医学では治療が難しいものがまだまだたくさんあります。残念なことに、そのような「口の難病」の治療法は確立されておらず、専門的医療機関や専門医もほとんど見当たりません。世界的にみても、「口の難病」対策を統合的に行っている研究・医療機関は極めて少なく、「口の難病」が現代医療の枠組みから外れてしまっているのが現状です。 「何でも美味しく食べられる」ことは万人が望むことであり、そのためには口の健康が必要不可欠です。すべての人に約束されるべき「Quality of Life(生活の質)」の向上を図るため、本研究科は、文部科学省の概算要求特別経費の支援を受け、歯学部および歯学部附属病院とともに「口の難病」プロジェクトを進めてきました。そして生物学的基盤に立脚した再生歯科医療や内科的歯科医療の開発等の成果をあげ、平成29年には、日本発・世界初の「口の難病」国際ステーションを立ち上げました。「口の難病」のさらなる原因解明と治療法開発により、国民保健の増進、健康長寿国家の確立への貢献を目指しています。「口の難病」から挑む、ライフ・イノベーション。 生命の理を解明し、その攪乱により発症する疾患の原因を探り、さらにその原因となる分子機能を制御する化合物、抗体、核酸や細胞などの研究は、疾患治療薬の創製につながることが期待できます。本研究科では、「化合物ライブラリー・スクリーニングセンター」や「創薬センター」を設置することにより、アカデミアの創薬等ライフサイエンス研究を牽引しており、難病や希少疾患などに対する革新的治療薬の創製を進めています。さらに学内の産業科学研究所、微生物病研究所などの協力講座、学外の循環器病センター、医薬基盤・健康・栄養研究所、医薬基盤研究所、大阪国際がんセンター、医薬品食品衛生研究所、医薬品医療機器総合機構などの連携講座との連携や、2つの寄附講座、5つの共同研究講座の設置により、最先端創薬研究を推進しています。 また本研究科では、「高度先導的薬剤師の養成とそのグローバルな活躍を推進するアドバンスト教育研究プログラムの共同開発」の実施により、優れた「先導的薬剤師」の輩出とそのグローバルな活躍を支援しています。 このように、本研究科ではさまざまな研究プロジェクトや大学院教育プロジェクトによって、学部教育において培った「創薬基盤技術力」と「創薬臨床力」をさらに強化・高度化し、「ものづくり(創薬)」を通して、ヒトの健康に大きく貢献できる人材の育成を推進しています。「ものづくり(創薬)」を通して、ヒトの健康に大きく貢献。47

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