大阪大学 大学案内2017
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医学系研究科大学院理学研究科大学院科学技術の発展は、私たちの豊かな生活をささえています。「理学」は、あらゆる科学技術の基礎。本研究科では、これからの科学技術を築く、世紀を超えて生き残る研究を目指しています。自由で創造的な“研究第一主義”の学風のなか、国際的に活躍する研究者や産業界で活躍する高度専門職業人を育成しています。人類のそして地球の未来を担う、基礎科学の研究。医学・医科学専攻では、自立した研究活動の基礎となる豊かな学識と高度な研究能力を養成。産学交流の絆も深く、先端的な研究を社会へ還元することも重要な任務です。保健学専攻では、柔軟な思考力と高度な博識をもち、21世紀における看護・医療技術科学の発展をリードする研究者の育成を目指しています。世界が注目する、医療最前線の研究拠点。医学(博士課程)保健学(博士前期課程、博士後期課程)医科学(修士課程)数学化学物理学生物科学宇宙地球科学高分子科学大学院・研究科紹介 大阪大学では、理学研究科、核物理研究センター、医学系研究科が協力して、加速器を用いた放射性核種の製造と医療応用について共同研究を実施してきました。本事業は、これを発展させ、体内からがんにα線を照射して治療するα線内用療法の開発を目指します。 高エネルギーで短飛程というα線の性質と短寿命核種という特徴を利用することで、この療法は、高いがん細胞殺傷能力と周辺臓器の侵襲が少ないなど副作用の低減を同時に実現します。がん患者の1/3は初診時に隣接臓器湿潤、遠隔転移などの進行がんで、5年相対生存率が15%以下と大変低い状況であり、α線内用療法はこの課題に対する解決法となることが期待されます。その実現に向けて、高ビーム強度、省電力のスケルトン・サイクロトロンの開発や、α線放射性核種の多量製造法と生成核種の自動分離法の開発に取り組んでいます。さらに放射性核種をがん標的剤と結合させて放射線医薬候補を製造し、治療効果と副作用の検証を行い、α線内用療法の治験、治療に結びつけることを目指します。 本研究科・附属病院は、ゲノムや大規模データの解析の重要性を認識し、これまで各研究室、診療科単位で大規模遺伝子解析や疾患ゲノム配列解析、バイオインフォマティクス研究、電子カルテの研究開発を行ってきました。2016年度にこれらを有機的に統合したバイオインフォマティクスイニシアティブを設置して、ヒト疾患に関する大規模データの解析について学内外の部署及び機関が連携し、バイオインフォマティクス研究を戦略的に推進する体制を整えました。 バイオインフォマティクスイニシアティブの重要な役割は、①ヒトに関する大規模データの実地臨床への応用、②ヒトゲノム情報、臨床情報を基盤とした病態解明と治療薬・診断薬の開発、③次世代バイオインフォマティクス分野の人材育成です。特に、バイオインフォマティクス分野の人材育成は我が国の喫緊の課題であり、医学修士課程の改革と合わせて教育プログラムを作り上げました。 関連病院、関連大学からの臨床検体収集も連携して行い、大阪大学のデータビリティ戦略と連動しながら、臨床情報が紐づけされた意義のあるデータベースの構築を目指しています。今後国際的な情報を発信する西日本のゲノム医学・バイオインフォマティクス研究の拠点となり、健康社会の実現に貢献することが期待されています。理学研究科と医学系研究科が協力して進行がん治療法を開発する。次世代のゲノム医学研究を推進する医療最前線の研究拠点の設置。■Topics■Topics各研究科資料のご請求方法は各研究科のホームページをご覧ください。資料請求はこちらホーム > 学部・大学院・施設 > 大学院 > 各研究科パソコンからα線内用療法実現へのステップ46

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