大阪大学 大学案内2019
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特集教育システム教育環境インフォメーション学部紹介医学部(医学科)よくある質問?!医学部医学科にしかないものってなんですか?附属病院に開設した未来医療センターをはじめ、難病克服を目指す研究体制・設備は他大学にはないものです。QA■Topics腸内細菌(赤色)は、大腸の細胞(青色)と粘液(緑色)により分割され、免疫と直に接することはない。(左)正常大腸組織のイメージング画像、(右)従来の方法で組織を切り取って作製するガラス標本の画像“切らない組織診断”による大腸組織のイメージング画像 最先端のイメージング技術を使うことにより、“生きたまま”組織を観察することができるようになりました。これにより、これまで不可能と考えられていた骨をはじめとするさまざまな臓器・組織内での“生きた”細胞の動きを捉えることに世界で初めて成功しています。骨の中ではさまざまな免疫細胞や血液細胞が生まれて働くため、今までは知り得なかった生命現象が明らかになりつつあります。また、“生きた”組織のまま切らずにがんをリアルタイムに診断する手法を開発しており、体への負担を減らしつつ迅速ながん診断への応用を目指しています。 微生物の侵入を感知し排除する「免疫」は、感染症という病気の防御に必須のシステムですが、その暴走によりさまざまな難病(免疫難病)が発症します。本学医学部では、免疫が本来認識し排除するはずの微生物(腸内細菌)が多数棲息している腸管に着目。その恒常性が維持されている(炎症が起こらない)分子機構を解析し、炎症性腸疾患の病態解明を目指しています。また、腸内細菌が関わるさまざまな疾患の病態を、基礎研究・臨床研究グループが一体になり研究し、難病の制御技術の開発を目指しています。 近年、「がん免疫療法」は新たながん治療の大きな柱となりました。本研究科呼吸器免疫内科では、がん患者に対し、「チェックポイント抗体療法」という最新のがん免疫療法を実践し、最大限の治療効果を生むための努力を行っています。さらに、今の医学では治せない患者を治すべく、ハイレベルな免疫学の研究成果を応用して新しい「がん免疫療法」の開発を行っています。最近、そのひとつの成果として多発性骨髄腫という血液がんに対する「CAR-T細胞療法」という新しい治療法を開発しました。病態の解明免疫システムの暴走による難病の制御技術の開発へ。イメージング研究世界初!“生きたまま”組織を観察することに成功。がん免疫療法の開発研究成果を応用し、新たな治療法の開発を目指す。 医学の幅広い知識と最新の医療技術を身につけ、ひとりでも多くの患者さんを救える医師を育てるのみならず、生命科学を推進して世界の医学界に貢献し、長く将来にわたって人類の健康と福祉に貢献できるような医学研究者の育成にも力を注いでおります。そのなかで、自らの能力を最大限に発揮してさまざまな可能性を追求してほしいと願っています。 大阪大学医学部は日々の勉学だけでなく、課外活動や研究活動などへの先生方のサポートも手厚いため、自分の学びたいことや挑戦したいことには何にでも取り組むことができます。また国際交流にも力を入れており、多くの学生に海外留学の機会があるだけでなく、各国から留学生を受け入れることで学内でも国際交流ができる環境にあります。優れた医師と医学研究者を育成。金田 安史医学部長専門分野:遺伝子治療学何にでもチャレンジできる環境。福田 優人甲陽学院高校 出身医学科6年生在学生からのメッセージ教授からのメッセージがん免疫療法の臨床と新しいがん免疫療法の開発33

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