大阪大学 大学案内2017
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 1931年に6番目の帝国大学として創立された大阪大学は、大阪府市民ならびに大阪の政財界の強い熱意により誕生しました。そして、その源流は江戸時代の学問所であった懐徳堂と適塾に見出すことができます。この2つの学問所では、志をもった若者や学びの意欲をもった町民らが一心不乱に勉学にいそしみ、最先端の知見を学ぼうという熱意にあふれていました。この学びの意欲を大事にするという学風と新しいことを吸収しようとする精神が、現在の大阪大学まで継承されています。 また、2007年に大阪外国語大学との統合という大事業を経て、外国語学部のある総合大学になりました。人文・社会科学系、医歯薬系、理工学系の充実した学部に加え、世界の25言語を学ぶことができる学部を持つ、わが国有数の高度な教育研究力を有する総合大学です。 いま、大学を取り巻く環境は急激に変化しています。たとえば、グローバル化の波は猛烈な勢いで押し寄せてきています。日本は急速に進む高齢化と人口減少という問題に直面しており、そして世界に目を向ければ、環境問題、エネルギー問題、民族紛争など、解決を求められている課題が山積しています。このような状況のもと、大学はどんな学生を育てて社会に送り出してくれるのか、と問いかけられています。オープンなキャンパスで高度な学びを大阪大学総長西尾 章治郎1951年生まれ。岐阜県出身。1975年京都大学工学部卒業。1980年京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了(工学博士)。専門分野はデータ工学。1992年大阪大学工学部教授。その後、大阪大学大学院情報科学研究科教授、同サイバーメディアセンター長(初代)、文部科学省科学官、大阪大学大学院情報科学研究科長、同理事・副学長などを歴任し、2015年8月より現職。2011年紫綬褒章、2014年文部科学大臣賞など多数受賞。 これに対して、私はこう答えたいと思います。「大阪大学は、学びの意欲をもつ学生を、社会から信頼される専門性と教養と人格をもった人間に育てて社会に送り出したい」と。正解があるかどうかもわからない困難な課題の解決に取り組む意欲、問題の発生する現場に出かけていく勇気、文化や言語などが異なる多様な人々とのネットワークを作る構想力、学んだことを世界に発信するコミュニケーション能力、いま必要なのは、こういう力をもった若者だと思います。 大阪大学は、「教養」「デザイン力」「国際性」を教育目標としています。学問の真髄を極める専門性の獲得に加え、幅広い見識に基づく確かな社会的判断力としての「教養」、自由なイマジネーションと横断的なネットワークを構想する「デザイン力」、異なる文化的背景をもつ人と対話できる「国際性」、これらを兼ね備えた人材を育成すべく、大阪大学では学部・大学院を通じて多様な教育を実践しています。また、学生の自主的な教育研究活動に対して、多彩な支援を行っています。 大阪大学のキャンパスの雰囲気は「オープン」そのものです。学びの意欲のある学生を大事にし、さまざまなチャレンジを支援する空間。この空間を精一杯活用して、充実した学生生活を送ってほしいと思います。 オープンなキャンパスで、学びの意欲のあるあなたをお待ちしています。

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