京都大学 大学案内2019
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京都大学の卒業生には、「自由の学風」によって培われた知性・感性・倫理性などを社会で活かすことが期待されています。学部卒業後の進路としては、就職か大学院進学が考えられますが、京都大学は大学院を充実させた研究型大学の特徴のあらわれとして、大学院への進学希望者が多いという傾向があります。年によっても異なりますが、例年約55%前後の卒業生が大学院に進学しています。大学院への進学について学部の卒業後、学部で身につけた知識・教養・技能を深めることをめざす場合、大学院進学を選ぶことになります。大学院の標準修業年限は「博士前期課程(修士課程)」の2年間、続く「博士後期課程(博士課程)」の3年間(課程区分を設けない一貫制博士課程は5年間)です。この間に定められた単位を修得し、必要な研究指導を受け、研究論文の審査と最終試験に合格すれば「修士」もしくは「博士」の学位が授与されます。また、いわゆる飛び級制度を認めている大学院では、指定の単位を優れた成績で取得した者(学部在籍3年以上)に入学を認め、それぞれの標準修業年数に満たなくても学位を授与する場合があります。なお学部と関連した大学院に進学するのが通常ですが、異なる分野の大学院に進学することも可能です。一般的に大学院には、学部より多種多様なバックグラウンドをもつ学生が多く集まり、多様性が増す傾向にあります。学部教育で身につけた知識や技能をさらに高度化し次代を担う研究者・実務者をめざして学びます大学院京都大学は地球社会の課題を総合的に分析し、解決に導く方法論や思想、政策などを幅広く探究する「総合生存学」を発展させ、次代を担うグローバルリーダーの育成につなげる大学院「総合生存学館(思修館)」を開設。テーラーメイド型カリキュラム、研修施設の利用による対話とディベートによる熟議、武者修行・PBRなどの実践型教育カリキュラム、複数指導教員制度などの特色ある5年一貫制の博士課程を展開しています。学部をもつ大学院京都大学の10の学部は、それぞれが大学院につながっています。※正確には大学院重点化が行われた現在、大学院が主たる組織であり、大学院が学部教育を提供しているということになります。学部とつながる大学院には、総合人間学部と関連する人間・環境学研究科、文学研究科、教育学研究科、法学研究科、経済学研究科、理学研究科、医学研究科、薬学研究科、工学研究科、農学研究科があります。それぞれが学士課程(学部)の教育と連続し、高度な研究と教育を行っています。独立研究科京都大学には学部をもたない大学院課程、「独立研究科」が6つあります。エネルギー科学研究科、アジア・アフリカ地域研究研究科、情報学研究科、生命科学研究科、総合生存学館(思修館)、地球環境学舎です。いずれの研究科も多様な学部の卒業生を受け入れ、複合的学域の創出・深化に携わる研究者や実務家の養成を主眼にした大学院教育を行っています。大学院 総合生存学館(思修館)Close-up■2017年度 学部卒業生の進路状況 (2018年5月1日現在)多様に編成される京都大学の大学院専門職大学院高度で専門的な職業能力をもつ実務家を養成する大学院です。現場で活躍するスペシャリストなども専任教員として迎え、現場の複雑な問題を解決するための知識・技能の獲得をめざした教育を行っています。京都大学では、医学研究科社会健康医学系専攻、法学研究科法曹養成専攻(法科大学院)、公共政策大学院、経営管理大学院、4つの専門職大学院を設置しています。博士課程教育リーディングプログラム文部科学省によるこの事業は、優秀な学生を広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへ導くため、国内外の第一級の教員・学生を結集するといった産学官の参画を得ています。あわせて専門分野の枠をこえて博士課程の前期・後期を一貫し、世界に通用する質が保証された学位プログラムを構築・展開するための大学院教育の抜本的改革を支援し、最高学府にふさわしい大学院の形成を推進しています。京都大学では「京都大学大学院思修館」、「グローバル生存学大学院連携プログラム」、「充実した健康長寿社会を築く総合医療開発リーダー育成プログラム」、「デザイン学大学院連携プログラム」、「霊長類学・ワイルドライフサイエンス・リーディング大学院」、5件のプログラムが採択されています。学部卒業生数2,929名大学院進学者56.7%(1,660名)就職者33.6%(984名)臨床研修医3.6%(105名)その他 6.1%(180名)072KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019大学院

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