京都大学 大学案内2019
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資源生物の有効利用に向けて多面的な研究に取り組む資源生物科学科生物資源の生産・加工・利用・保全を化学的・生物学的に探求する応用生命科学科環境と調和した食料生産をはじめ豊かな21世紀社会の構築をめざす地域環境工学科6学科の紹介株式会社 博報堂阿部 成美さん京都大学 農学部 食料・環境経済学科 2014年3月卒業山口県 山口高等学校 出身大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所 フロンティア技術研究室伊藤 彩菜さん京都大学 大学院 農学研究科 地域環境科学専攻 修士課程(農業システム工学分野) 2014年3月修了京都大学 農学部 地域環境工学科 2012年3月卒業京都府 同志社高等学校 出身在学中に修得した専門性を活かし農業が直面する多様な課題にアプローチしています幼い頃から昆虫や植物が好きだった自分に向きあって京大の農学部を志望、入学後は水、土、緑、食料、エネルギーなど、多角的に農学を学びました。そうした学びから、環境を制御することで野菜の効率的な生産や栄養価向上を図る「植物環境工学」に興味をもち、進んだ修士課程で研究に打ち込みました。修了後は在学中に修得した専門性を活かし、勤務するハウスメーカーの新規事業部門で野菜の機能性を高める栽培システムの研究開発に携わっています。自身が開発したシステムにより、農業が直面する多様な課題の解決につながるアプローチをしていくことが今の目標です。“生きる”の根本にある食への「?」を追求した4年間が今の自分の原点ですきっかけは小さな疑問でした。中学校の家庭科で「地産地消しよう」と言われたのですが、私の育ちは畑だらけの片田舎。なんでわざわざそんなことを言うのだろうと不思議に思ったのです。それで高校3年生になり、志望する学部を選ぶ際、心に引っかかっていた疑問に向きあってみようと決めました。そうして京大の農学部に入学、在学中は限界集落で農と共にある暮らしを体験する一方、食を支える大きな経済システムについても学びました。食は“生きる”の根本。食の探究を通じ、ビジネスと心の豊かさの狭間で人間らしく生きることについて考えた時間でした。心の豊かさとビジネスの両立をめざし、選んだのが広告業界。京大農学部こそ今の自分の原点です。「資源生物科学科」は陸地や海洋に生育・生息する資源生物の生産性と品質の向上について、環境との調和を図りつつ追求するための教育・研究を行っています。あわせて資源生物を対象に、外敵や病気から守る技術の開発、成育・生息に好ましい環境を持続的に保全する方策の探究、有用物質や遺伝子の有効な利用法の考察、これまで生産が見込めなかった劣悪な環境で育つ新品種の創出など、基礎から応用に至る研究を多面的に行っています。●主な学習対象/作物学 育種学 蔬菜花卉園芸学 果樹園芸学 栽培システム学 植物生産管理学 植物遺伝学 植物生理学 栽培植物起原学 品質評価学 品質設計開発学 動物遺伝育種学 生殖生物学 動物栄養科学 生体機構学 畜産資源学 生物資源情報学 海洋生物環境学 海洋生物増殖学 海洋分子微生物学 海洋環境微生物学 海洋生物生産利用学 海洋生物機能学 雑草学 熱帯農業生態学 土壌学 植物病理学 昆虫生態学 昆虫生理学 微生物環境制御学 生態情報開発学「応用生命科学科」は、微生物、植物、動物など生物の生命現象や機能を化学、生物学、生化学、物理学、生理学、分子生物学の立場から深く探求・理解すること(バイオサイエンス)をめざしています。さらにその成果を農・医薬品、食品、化成品をはじめとする生活に有益な物質の高度な生産や利用に応用する(バイオテクノロジー)ための教育と先端的な研究を進めています。●主な学習対象/細胞生化学 生体高分子化学 生物調節化学 化学生態学 植物栄養学 発酵生理および醸造学 制御発酵学 生体機能化学 生物機能制御化学 エネルギー変換細胞学 応用構造生物学 分子細胞育種学 植物分子生物学「地域環境工学科」は、環境と調和した効率的な食料生産、地球全域をふくむ環境・エネルギー問題の解決、環境共生型農村社会の創造、これらをターゲットに工学的な技術をツールとする教育・研究を行っています。具体的には、水循環の制御による貴重な水資源の合理的な利用、アセットマネジメント(農業水利施設の効率的な維持管理と更新)による生産環境の充実、生態系と調和した大気・水・土壌環境の実現、農村計画と住民主体による地域づくり、持続的食料生産のためのエネルギーの変換・利用、最小の入力で最大の効率を得る植物工場や精密農業、農畜水産業のロボット化および生物センシングなどであり、さまざまな研究をとおして豊かな21世紀社会を構築していきます。●主な学習対象/施設機能工学 水資源利用工学 水環境工学 農村計画学 農業システム工学 フィールドロボティクス 生物センシング工学農学部卒業生からのメッセージ066KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019農学部Faculty of Agriculture

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