京都大学 大学案内2019
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農学部の教育生命・食料・環境専門知識の習得と広い視野の育成6学科を設置 農学部は、農学とそれに関連する知識とともに高い倫理性を身につけた社会人を育てることを目的としています。さらにそのような人材に(1)人類が直面する課題に対して、幅広い視野から科学的解決法を構想する能力(2)農林水産業及び食品・生命科学関連産業の意義と重要性を理解し、その発展に寄与する能力(3)生命・食料・環境に関わる世界水準の自然科学・社会科学の研究を理解する能力を備えさせることをめざしています。 この目的を実現するため、農学部では6学科を設置し、本学の最大の特徴である自由の学風を尊重しながら、ものごとを広い視野から総合的に判断することができる人材の育成に取りくんでいます。 人間社会は、地球上の動植物や微生物などさまざまな生物と持続的に共存しながら、それらを利用しています。生物を資源として利用しようとする場合、生物が生命を維持している仕組みや、食物連鎖や物質循環をとおしてどのような生態系を形成しているのかについての、広く深い理解が欠かせません。また、人間の活動をより自然と調和のとれたものに改善していくためには、工学的な技術や社会科学の手法を用いた分析も必要になります。それぞれの学科で求められる専門知識の基礎をしっかりと身につけながら、関連する分野にも積極的に興味をもって視野を広げていくことが求められます。どのように学びはじめるのか:第1年次 農学部では入学時に学ぶ学科が決まり、それぞれの学科で4年間の一貫教育がおこなわれます。農学では生物学、化学、物理学などの自然科学に加えて、社会科学の手法も用いられますが、各学科のカリキュラム(授業計画)には、これらの教養科目と専門科目がクサビ状に組み合わされて構成されています。 第1学年で大切なことは、学部・学科にとらわれない幅広い学識を養うことです。そこで、1年間は全学共通科目を重点的に学びます。例えば、自然科学、人文・社会科学、語学などの基礎教養科目を履修します。保健・体育科目などへの参加もできますし、留学生とのふれあいも多い「国際教育科目」を加えるなどして自分のカリキュラムを作ります。どのように学びを高めるのか:第2・3年次 第2学年の後期(秋から冬)になると、専門基礎科目の割合も増えて、いよいよ第3学年からの本格的な専門教育に備えます。農学部の専門科目では、講義に加え、実験、実習、ゼミナールが重視され各学科において必要とされる実験技術・手法に関する密度の高い教育が実施されます。農学部は京都大学の中でも派遣留学生(京都大学から外国へ留学する学生)の数が多い、国際交流活動の最も盛んな学部の1つです。毎年、数多くの学生が、将来への抱負と希望をもって、派遣留学に挑戦します。 第3学年は専門科目の受講に終始します。研究者への第1歩としても重要なプロセスですが、同時に研究分野(研究室)への分属という大きな選択をする時期です。将来の方向も考えて分野訪問などで情報を収集しながら、体系だった講義の選択が求められます。農学部の各学科では、それぞれに工夫をこらしたシステムで各分野への分属を決定します。どのように学びを結ぶのか:第4年次 第4学年では、研究分野に分かれて課題研究(卒業研究)に1年間取り組み、卒業論文を仕上げます。教員の指導や助言を受けながら、大学院生とともに未知の分野の研究に取り組む、研究者としての最初のステップです。従って、この1年間は自身の研究、研究分野のゼミナール、そして進学希望者は大学院入学試験の受験準備に没頭する生活を送ることになります。以上により、所定の単位を修得した学生は、学士(農学)の学位を取得して卒業します。さらに研究を深めようと志す多くの学生は大学院へ進学します。「すごい研究ができる(かもしれない)」と思ったのが、京大農学部の受験動機です。まったく漠然とした動機のため、なかなか興味の対象を絞れなかったのですが、4回生で生殖生物学分野の研究室に所属したのは、学生実験で取り組んだマウスの体外受精に感動したから。それで今、マウスの卵子に関する研究をしているのですが、かつてないくらい夢中になっていて、卒業後も大学院で続けるつもりです。実際、京大農学部には自身の研究を楽しそうに話される先生方がたくさんおられ、しかも分野は幅広く、好きなことに没頭できます。皆さんも京大の農学部に入り、夢中になれる研究対象を見つけませんか?「将来は食品関係の仕事がいいな」となんとなく考え、食品生物科学科に入学したのですが、講義は1年次から有機化学、生物学、食品工学など、バラエティに富んでいました。さらに3年次の学生実験では身近な食品に込められている科学の力を感じ、それらへの興味を深めていきました。そうした学びを経て研究室に配属した今、まずは“新米”研究者としての修業を積み、将来的には社会に役立つ研究がしたいと思っています。既に農学部に興味をもっている人はもちろん、まだ具体的になにがしたいのか定まらず悩んでいる皆さんも大丈夫。京大の農学部なら興味がもてること、きっと見つけられますから!!皆さんも京大の農学部に入り夢中になれる研究対象を見つけませんか?まずは“新米”研究者としてしっかり着実に修業を積み重ね社会に役立つ研究がしたいです農学部 資源生物科学科 4回生三木 佑果さん東京都 日比谷高等学校 出身農学部 食品生物科学科 4回生宮本 侑季さん奈良県 西大和学園高等学校 出身在学生からのメッセージ065KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019農学部Faculty of Agriculture

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