京都大学 大学案内2019
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学科・研究室の紹介各研究室の研究テーマ医薬品の設計・合成や生体分子との相互作用に関わる諸問題に対峙し、構造・機能や作用・動態などの側面から研究する総合科学としての薬科学について、その基礎と応用に関する知識と技術を学びます。あわせて4年次には希望する研究室に所属し、最先端研究にふれる特別実習に取り組みます。養成をめざすのは創薬科学の研究者や技術者です。また、さらに広い視野に立脚し、専門知識を深めながら研究能力を養うことを目的に、大学院(修士課程・博士後期課程 / 計5年間)に進学する卒業生が多いのも薬科学科[4年制]の特徴のひとつです。創薬科学の研究者や技術者の養成をめざす薬科学科[4年制]医薬品の適正使用を目的とした総合科学としての薬学にアプローチ、その基礎と応用に関する知識と技術を臨床に則して学びます。4・5・6年次には特別実習、病院実習、調剤薬局実習に取り組みます。養成をめざすのは臨床薬学の研究者・技術者や高度医療を支える薬剤師です(卒業時に薬剤師国家試験受験資格を取得)。また、さらに広い視野に立脚し、専門知識を深めながら研究能力を養うことを目的に、大学院(博士課程 / 4年間)に進学することも可能です。高度医療を支える医療薬学研究者・薬剤師の養成をめざす薬学科[6年制]〈薬品合成化学 / 高須清誠 教授〉●生体内で特異機能を発現する人工低分子の設計と開発 ●生物活性天然化合物の合成 ●活性種の特性を活かした高官能基選択的な変換反応の開拓 ●高次分子変換のための実践的方法論の開拓〈薬品分子化学 / 竹本佳司 教授〉●医薬品プロセス研究を指向した環境調和型有機分子触媒の設計 ●生合成を模した糖鎖修飾ペプチド合成法の開拓 ●元素特性を利用した高立体選択的な触媒反応の開発 ●生物活性天然有機化合物およびその類縁体の全合成と創薬展開 ●機能性複素環化合物の合成とバイオプローブとしての利用〈薬品資源学 / 伊藤美千穂 准教授〉●二次代謝機能発現に関する研究 特にテルペノイドの生合成機構の解明 ●生薬ならびに薬用植物に含まれる生理活性成分の研究 ●薬用植物の実態と多様性に関する調査研究 ●吸入投与による精油の生薬薬理学的研究〈薬品機能解析学 / 松﨑勝巳 教授〉●抗菌性ペプチドの作用機構の解明と創薬への展開 ●アルツハイマー病発症機構の解明と予防・治療法の開発 ●膜タンパク質の構造形成原理の解明 ●受容体の機能解析と創薬 ●NMRによる生体分子の構造解析〈構造生物薬学 / 加藤博章 教授〉●ATP Binding Cassette トランスポーターの構造薬理学 ●X線自由電子レーザーを用いたタンパク質結晶学 ●膜タンパク質の構造ダイナミクス〈製剤機能解析学 / 石濱泰 教授〉●プロテオミクス新規計測技術の開発 ●ヒトプロテオーム一斉定量分析に基づく細胞機能解析 ●細胞内リン酸化ネットワークの解明 ●微量組織試料の大規模定量解析と臨床プロテオミクスへの展開 ●プロテオミクス技術を用いた分子標的創薬に関する研究〈精密有機合成化学 / 川端猛夫 教授 〉●動的不斉制御の方法論と不斉反応への利用 ●有機触媒による精密反応制御 ●分子のキラリティーに基づく高次構造の構築 ●分子認識および超分子化学に関する研究 ●生物活性化合物の創出を指向した新規合成法の開発薬科学専攻京都府立大学 大学院 生命環境科学研究科 機能分子合成化学研究室 助教今吉 亜由美さん京都大学 大学院 薬学研究科 博士課程 2016年3月修了京都大学 薬学部 薬科学科 2011年3月卒業大阪府 大手前高等学校 出身さまざまなことに挑戦し続けた素晴らしい京大薬学部での9年間が今の私をつくってくれました京大に9年間在籍し、博士号を取得しました。振り返れば高校生の頃から有機化学に興味があり、基礎研究に打ち込む“心と頭が自由”な大学教員に大きな魅力を感じていたことから、今は大学教員になって研究に励んでいます。在学中は化学仲間と活気あふれる自主ゼミを開催し、フランスに留学し、大きな夢の実現に向けた研究テーマに取り組みました。京大の薬学部には最高の人と環境が揃っています。あとは自分がやるだけです。大学側にやりたいと主張すれば想像の10倍もの激励を返してもらえます。「迷ったらやろう!!」と固く心に決め、さまざまなことに挑戦し続けた日々。素晴らしい京大薬学部での9年間が、今の私をつくってくれました。小形 公亮さん京都大学 大学院 薬学研究科 修士課程 2017年3月修了京都大学 薬学部 薬科学科 2015年3月卒業奈良県 奈良高等学校 出身京大の薬科学科ならとても充実した研究生活を過ごすことができます生体内では何万種ものタンパク質が複雑に作用しあって機能しています。多くの医薬品は特定のタンパク質を標的としますが、その作用は特定のタンパク質にとどまらず、全体に波及していきます。その機構を明らかにするため、生体内のタンパク質を一挙に解析するプロテオミクスに関する研究を行っています。研究活動は多難ですが、その過程の中で論理的な問題解決への道筋を導き出す能力を培うことができました。最先端の測定機器を学生が自分の手で扱うことができること、さまざまな学会で発表の機会があること、さらに留学生の多い環境など、京大の薬科学科なら、とても充実した研究生活を過ごすことができます。京都大学 大学院 薬学研究科 博士後期課程 2回生薬学部卒業生からのメッセージ058KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019薬学部Faculty of Pharmaceutical Sciences

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