京都大学 大学案内2019
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京都大学 薬学部の特色創薬の革新と育薬の探求による医療と社会への貢献基礎の統合と応用による薬学の発展薬学は疾患の治癒、健康の増進をもたらす医薬品の創成・生産・使用を目的とした総合科学であり、その基礎は物理学、化学、生物学です。京都大学の薬学部では、こうした基礎教育を徹底すると共に、基礎科学の統合と応用により、薬学の教育・研究を発展させます。高い社会性と道徳性を養う昨今の医療技術の進歩と高齢化社会の問題などにより、薬学の社会的な重要性は増大する一方です。また、医薬品の研究開発や適正使用は人の健康や生命に大きく関与します。これらをふまえ、京都大学の薬学部では、薬学に携わる人に必要不可欠な学問的素養はもとより、高い社会性と道徳性を養う教育・指導を行っています。「なんで薬って効くの?」この単純な疑問から薬に興味が湧き、京大の薬学部を選びました。授業では薬が効く仕組み、“主作用”について学びました。しかし、薬の“副作用”についてはまだわからないことがたくさんあります。「なんで副作用は起こるの?」そのようなことを日々考えながら、研究室では副作用の分子メカニズムについて研究しています。学部の卒業後は博士課程に進学、今の研究をさらに深め、副作用で苦しむ患者さんの役に立ちたいと考えています。そんな思いで日々研究に没頭していますが、休日は京都の各地を巡り、四季折々の風情を楽しんでいます(桜と紅葉は格別です!!)。季節ごとに美しい表情を見せる京都で皆さんも薬について学びませんか?創薬に関心があり、京大の薬科学科(4年制)に進学しました。3年次までに生物化学、有機化学、物理化学など、幅広いけれど専門的な薬科学の基礎を学び、4年次からはその中で最も関心をもった有機化学系の薬品合成化学分野に所属し、今は複雑な天然物の全合成について研究しています。卒業後は大学院に進学し、身につける高度な技術と専門知識を活かし、創薬に関わる仕事に就きたいと思っています。但し、ひと括りで「創薬」といっても分野はさまざまです。それらを幅広く学んでから、自分の興味ある分野を選んで専攻できるのは、京大の薬科学科ならではの魅力だと思います。季節ごとに美しい表情を見せるこの京都で皆さんも薬について学んでみませんか?自分の興味ある分野を選んで専攻できることこそ京大薬科学科の魅力です薬学部 薬学科 6回生古田 晴香さん静岡県 浜松北高等学校 出身薬学部 薬科学科 4回生大山 侃志さん奈良県 西大和学園高等学校 出身Curriculum創薬科学研究者と医療薬学研究者・薬剤師の育成京都大学の薬学部は創薬科学の研究者・技術者を養成する4年制の薬科学科、高度医療を支える薬剤師と医療薬学の研究者・技術者を養成する6年制の薬学科、2学科で構成されています。学科振分けは本人の希望及び成績に基づいて4年次進級時に行います。教育課程は次のとおりです。●1・2年次/入学当初1年間は外国語をふくむ教養教育を軸とする全学共通科目、自然科学系を軸とする基礎専門教育科目、これらを主に履修します。その目的は幅広い分野の学問にふれながら豊かな教養を身につけると共に、高度な専門科目を学ぶための基礎学力と思考力を養うことです。あわせて「薬の世界」入門、薬学研究SGD演習、基礎物理化学、基礎有機化学などの専門基礎教育科目も履修します。2年次では全学共通科目と専門基礎教育科目の科学コミュニケーションの基礎と実践を履修する他、専門教育の科目も履修し、各自の興味、適性、将来展望に応じて、ゆるやかな専門化を目指します。●4・5・6年次〈薬学科〉/4年次前期は主に午前は講義、午後は医療薬学ワークショップに取り組み、医療薬学分野の全体像を理解します。4年次後期に始まる特別実習は6年次まで続きます。この特別実習では研究室に所属し、教員の指導・助言を受けながら特定の専門領域に関する研究に取り組みます。学生はその過程から医療薬学研究の現況を知り、自身が歩む臨床薬学研究者・薬剤師としての方向性を模索します。あわせて5年次には京都大学医学部附属病院薬剤部と学外の調剤薬局で5カ月間の実務実習を行います。この実習では医療における薬剤師の役割と職能を理解すると共に、薬剤業務を実践的に学びます。●3年次/薬学の専門知識・実験技術を学ぶための専門教育科目を主に履修します。大学院に連結する高度な専門知識を学ぶ研究基盤教育科目の一部も学びます。また、専門実習はすべて必修科目になっており、薬学のあらゆる専門分野に関する実験技術を習得します。3年次の学修を通じて、学科および配属研究室を選択し、各自の希望と成績によってそれらが決定されます。●4年次〈薬科学科〉/ほぼ1年間、特別実習を行います。この特別実習では研究室に所属し、教員の指導・助言を受けながら特定の専門領域に関する研究に取り組みます。学生はその過程から創薬科学研究の現況を知り、歩み始めようとする研究者の道を模索します。■薬科学科〈4年制〉 主目的 / 創薬のプロフェッショナル養成(H30年度入学者からは、薬科学科卒業生に対しては、薬剤師国家試験受験資格は与えられません。)■薬学科〈6年制〉 主目的 / 医療薬学のプロフェッショナル養成(薬学科を卒業すれば、薬剤師国家試験受験資格が与えられます。)一般教養科目 薬学基礎科目薬学基礎実験特別実習(卒業研究)修士課程(2年間)5年次1年次2年次3年次4年次6年次学科の振分け特別実習(卒業研究)薬局実習病院実習創薬のプロフェッショナル(大学の研究者・企業の研究職など)博士後期課程(3年間)医療薬学のプロフェッショナル(臨床薬学研究者・臨床薬剤師など)博士課程(4年間)少人数演習 能動学習 体験学習創薬科学・生命科学・物質科学専門科目 臨床薬学・医療薬学専門科目在学生からのメッセージ057KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019薬学部Faculty of Pharmaceutical Sciences

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