京都大学 大学案内2019
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総合医療科学コースでは大学院と連携したカリキュラムを設定、医学・医療の知識をベースに、周辺科学に関する高度な専門性を身につけていきます。あわせて再生医療をはじめとする最新の医療を支える基盤研究、近未来の医療ニーズに応える学術研究、世界レベルの研究を牽引する研究者のサポート、これらと共に、先端医療の一翼を検査技術科学の面から担う高度医療専門職(臨床検査技師)の育成に向けた教育を行います。その推進に向けて総合医療科学コースは、次の3講座を設けています。●生命・基礎医科学講座/病気を理解するためには生命の基本原理を知り、生命を統合的に把握する力が必要です。これを念頭に生命・基礎医科学講座ではヒト疾患の原因や病態を学び、治療の予後予測に必要不可欠な生体情報を多角的に解析しつつ全体を俯瞰できる総合的医療研究者の育成をめざします。あわせてヒトをふくむ生命と生物原理を理解し、現代医療の多様な問題を解決できる研究者・教育者の育成もめざします。●臨床医科学講座/生体から得た情報を臨床の診断や治療に応用すること、移植医療・再生医療・遺伝子治療などの先進医療技術の展開に寄与すること、これらを目的に、その基礎となる理論や技術に関する教育・研究を行います。あわせて臨床の多様な問題の解決に向けて、積極的・機動的に対応できる能力を備えた人材の育成をめざします。●医療理工科学講座/先進医療を支える生体医療情報解析や医療画像診断の技術を進化させるには、医学・理学・工学の融合分野の研究を牽引する人材が必要です。そのため医療理工科学講座では大学院進学を見据えたカリキュラムを設定しています。あわせて医療系の大学では他に先駆けて推進してきた本格的な情報理工学の研究・教育をベースに、先端医療機器システムや医療・介護支援技術の開発など、近未来の社会が医学・医療に求める多様な分野において、グローバルに活躍できる人材の育成をめざします。高度な医療専門職の育成をめざす総合医療科学コース(生命・基礎医科学講座/臨床医科学講座/医療理工科学講座)日々の暮らしは身辺処理などの生活を維持する活動、職業や家事・育児・学業などの仕事に関する活動、遊びや余暇の活動、これらによって営まれています。生活の質、健康な生活、社会参加の内容は、そうした活動のありように左右され、活動に支障をもたらす病や障害は、生活に支障をもたらします。作業療法学専攻では、それらの予防・改善を先端リハビリテーション科学によって担う高度医療専門職としての作業療法士の育成に向けた臨床教育を行うと共に、日本と世界の作業療法を牽引できるリーダーおよび研究者の養成をめざし、作業療法学講座を設置しています。●作業療法学講座/生活を科学する作業療法は「適応の科学」と言われ、病や障害により日々の暮らしに支障を来している人々へ、自律した生活に適応できる能力の発達・回復・開発・維持を援助します。但し生活への適応困難は、生理機能、運動機能、認知機能、社会的機能などの要因のいずれか、もしくは複数の要因が重なって生じます。そうした問題を分析し、対策を立案するため、作業療法学講座では、適応機能の改善・回復を効果的に実践するための作業活動の特性を学び、対象者個々のニーズにあわせた作業を段階づける知識・技術を獲得すると共に、作業分析法、評価法、援助法などを身につけていきます。また、作業療法は高度先進医療を補完する治療・援助技法としても注目されており、作業療法学講座が進める研究成果を臨床で実践する人材の育成もめざしています。さらに大学院(医学研究科人間健康科学系専攻)では近赤外線分光法、脳波・自律神経機能測定、神経心理学的検査、脳磁図などによる客観的指標の研究に取り組み、京都大学医学部附属病院と連携しながら、高度な臨床専門職と教育・研究職を養成しています。独創的・科学的な作業療法士を育む先端リハビリテーション科学コース(作業療法学講座)卒業後の進路◆概要(2017年度卒業生は、旧カリキュラムの学生です。)〈看護学専攻〉医療機関(病院・保健所・市町村・企業内健康管理部門など)や官公庁、医療関連企業、教育研究機関への就職が多く、大学院進学者は例年20%前後です。〈検査技術科学専攻〉例年60%前後が大学院に進学し、就職先としては医療機関(病院・診療所・保健所など)や教育研究機関の他、製薬等企業・研究所、医療機器メーカー、臨床検査センター、高度先進医療関連施設、科学捜査研究所、医療・保健行政など、多岐にわたります。〈理学療法学専攻〉例年40%近くが大学院に進学し、他は医療機関(大学病院・リハビリテーション専門病院・一般病院)や行政機関、教育機関、医療関連企業などに就職します。〈作業療法学専攻〉リハビリテーションセンター、国公立病院、私立病院、老人保健施設、児童福祉施設、医療関連企業、行政機関などへの就職が多く、大学院進学者は例年50%前後です。◆取得可能な資格人間健康科学科の所定の課程を修了し、卒業した者および卒業見込み者は、厚生労働省が実施する次の国家試験の受験資格が与えられます。先端看護科学コース/看護師 保健師(選択制) 先端リハビリテーション科学コース(理学療法学講座)/理学療法士 先端リハビリテーション科学コース(作業療法学講座)/作業療法士総合医療科学コース/臨床検査技師(選択制) 2017年度卒業生の状況看護学専攻医療機関36名官公庁5名進学13名一般企業11名教員0名その他3名医療機関7名官公庁0名進学7名一般企業5名教員0名その他1名医療機関6名官公庁2名進学23名一般企業4名教員0名その他1名医療機関4名官公庁1名進学7名一般企業0名教員0名その他0名理学療法学専攻検査技術科学専攻作業療法学専攻医療機関53.0%医療機関17.0%医療機関34.0%医療機関35.0%官公庁7.0%官公庁5.0%官公庁8.0%進学19.0%進学64.0%進学58.0%進学35.0%一般企業16.0%一般企業25.0%一般企業11.0%その他5.0%その他3.0%その他5.0%Faculty of Medicine / School of Human Health Sciences055KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019医学部School of Human Health SciencesFaculty of Medicine

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