京都大学 大学案内2019
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各コースの紹介看護学の対象は、あらゆるライフサイクルの個人や家族はもとより、地域や国際社会に広がっています。また、病気の人だけでなく、疾病の予防や健康増進をふくめ、あらゆる健康レベルの人々に関わります。そのため看護学専攻をもつ先端看護科学コースでは、既成の枠にとらわれない新しい発想の教育・研究を行い、新たな領域を開拓していくことをめざし、次の4講座を設けています。あわせて国際看護学のリーダー育成を念頭に、大学院進学を推奨しています。●基礎看護学講座/人間、健康、環境、生活など、基本的な概念に関連する健康現象について、実践の基盤となるエビデンスの探求や評価手法を開発します。あわせて看護学全般の基礎となる知識や方法論の体系化、理論の検証をめざした教育・研究を行います。●臨床看護学講座/人の健康は身体的・精神的・心理社会的など、さまざまな因子の統合によって形成されます。臨床看護学講座では成人の心身の健康問題を主に扱い、専門的な視点からアセスメントする方法や援助技術を開発し、実践の場で活用するための教育・研究を行います。●家族看護学講座/少子化・核家族化が進む21世紀では、家族は重要な社会的単位であり、健康生活を維持・増進するためのサポートシステムでもあります。家族看護学講座では、さまざまな家族・社会の形態や環境をふまえ、母子とその家族を取り巻く専門的な理論と技術に関する教育・研究を行います。●地域看護学講座/地域看護学の分野では、長寿・高齢化社会や少子化社会に対応するサクセスフルエイジング、高齢者への保健看護活動や地域組織活動、健康な街づくり、保健医療福祉の連携とネットワーク化、これらに関する教育・研究を行います。在宅医療看護学の分野では、訪問看護や高齢者施設における看護・医療について学びます。新しい発想の教育・研究を行う先端看護科学コース(基礎看護学講座/臨床看護学講座/家族看護学講座/地域看護学講座)理学療法は日常生活に必要な基本動作能力に障害がある人々、または障害を引き起こす可能性のある人々、こうした人々が社会生活に適応するために必要な援助・治療技術を提供する実践科学です(それらの技術を提供する医療専門職が理学療法士です)。なお少子高齢化が進む今日、理学療法士の職域は医療機関だけでなく、地域における保健・福祉の分野にも広がっています。そのため理学療法士には、医療・保健・福祉を横断する専門職にふさわしいバランス感覚が求められています。また、自由裁量に基づく判断と行動が必要とされる理学療法士には、専門的な知識や技術を習得するだけでなく、科学的根拠に基づいて行動し、問題を解決する能力と豊かな人間性が不可欠です。理学療法学専攻では、こうした社会的ニーズに応えられる高度医療専門職としての理学療法士の育成に向けた教育を行うと共に、日本と世界の理学療法を牽引できるリーダーおよび研究者の養成をめざし、理学療法学講座を設置しています。●理学療法学講座/京都大学医学部附属病院で最先端医療にふれながら行う臨床教育を通じ、科学的な根拠のある医療(Evidence Based Medicine : EBM)に基づく判断力と柔軟な対応能力を養います。また、基礎教育科目やゼミ、卒業研究などを通じ、科学的な思考力と実践的な問題解決能力を養います。これらのカリキュラム設定は大学院への接続が意識してあり、医学研究科人間健康科学系専攻に進学することで、理学療法領域のリーダーをめざした研究に取り組めます。そうした道を歩んだ卒業生も数多く、大学病院や臨床中核病院などの理学療法士としてはもちろん、大学の教員・研究員として活躍し、世界的に注目されている人材も少なくありません。独創的・科学的な理学療法士を育む先端リハビリテーション科学コース(理学療法学講座)京都大学 大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース 博士後期課程2回生中尾 彩佳さん京都大学 医学部 人間健康科学科 理学療法学専攻 2015年3月卒業京都府 同志社高等学校 出身卒業生からのメッセージ大学院での研究を通じきちんと考えて意見を言える理学療法士になりたい京大はおもしろいと思ったこと、やりたいと思ったことは、大抵なんでもできるところです。私は学部生の頃、陸上部でトレーナーの活動をしたり、他大学の学生とアメリカのリハビリ施設を巡ったりしました。これらの経験がモチベーションとなり、もっと頭を使える理学療法士になりたいと考え、大学院に進学しました。現在は低強度でも効果的なトレーニング方法の開発をテーマに研究しています。さらに研究を通じ、専門領域について詳しくなるだけでなく、現場で用いられている治療方法は本当に効果があるのかと疑問に思う眼や疑問を解決する術を修得し、きちんと考えて意見の言える理学療法士になっていきたいと思っています。京都大学 大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 リハビリテーション科学コース 修士課程1回生髙橋 里奈さん京都大学 医学部 人間健康科学科 作業療法学専攻 2018年3月卒業岐阜県 岐阜北高等学校 出身京大の人間健康科学科で学び皆さんも自分の新たな可能性を見つけてみませんか医療への興味から人間健康科学科を選びました。入学すると医療の世界で名高い先生が数多くおられ、そうした方々から直に講義を受けたり、実際の臨床でおこっていることを学んだり、驚くほど素晴らしい環境が用意されてあり、京大の魅力を存分に感じとりました。また、「自由の学風」で知られる京大ですが、自分の学びたいこと、やりたい研究が本当にできてしまうのも京大で学ぶ意義だと思います。さらに京大では、自分と異なる価値観や考え方をもち、それらを共有しあえる仲間とたくさん出会えます。そんな京大の人間健康科学科で学び、皆さんも自分の新たな可能性を見つけてみませんか。医学部 人間健康科学科054KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019医学部School of Human Health SciencesFaculty of Medicine

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