京都大学 大学案内2019
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高等数学の基礎を学びつつ最新の数学理論も探究していく数理科学系理論・実験・観測を並行しながら幅広い研究と教育を行う物理科学系身近な疑問だけれど深遠で遙かな事象の教育・研究に取り組む地球惑星科学系5学系の紹介◆課題演習(3年次)で訪れた阿蘇山中岳第1火口での湯だまり観測気象庁 総務部 企画課 国際室田中 美穂さん京都大学 大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 修士課程 2015年3月修了京都大学 理学部 理学科 2013年3月卒業大阪府 大阪桐蔭高等学校 出身京都大学 大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 宇宙物理学・天文学分野 博士後期課程1回生 前田 郁弥さん京都大学 大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 宇宙物理学・天文学分野 修士課程 2018年3月修了京都大学 理学部 理学科 2016年3月卒業熊本県 済々黌高等学校 出身京大の理学部で自分にとって本当に学びたいものは何なのか積極的に探してみませんか京大理学部の大きな特徴は、専門を2回生の終わりに決めることです。これは自分が本当に興味あること、やりたいことを見定める期間が約2年、用意されているということ。私自身、さまざまな講義を受けることで、天文学こそ自分の進むべき道だと気づきました。そして今は大学院の博士後期課程で宇宙物理学を専攻し、銀河の形成と進化の観測的研究に励んでいます。学部で2年間かけ、選んだ専門分野ということもあり、日々充実した研究生活が過ごせています。実際、高校生の頃に抱いた興味は入学後、大きく変わるものです。幅広い講義を自由に選択できる京大の理学部で自分が本当に学びたいのは何なのか、積極的に探してみませんか。新しい知識を得て柔軟に対応していく仕事に京大での経験が活かせています京大の理学部に入って最も良かったと感じたこと、それは「やってみたい!!」と思ったことに対し、友人や先生方のサポートが得られやすい環境があることだと思います。私自身、周囲の人たちのおかげで地球科学に関する知識を幅広く得ることができたのはもちろん、研究を通じ、どのような筋道を追って物事を進めるかという論理的思考を身につけることができました。現在、私は海外の機関と気象庁内の各部署の間に入って連絡・調整する仕事をしています。京大で専門にしてきた地震の分野とは異なりますが、貪欲に新しい知識を得ながら柔軟に対応していく必要があることを考えると、在学中の経験が活きていると日々感じています。数学は、数、図形、数量の変化などの背後にある法則の解明をめざす学問であり、永年におよぶ時間をかけて、確固とした体系を築いてきました。その一方、現在でも多くの新しい問題が数学の内部から、あるいは物理学、地球惑星科学、化学、生物科学などの他科学から続々と生じ、それらを解明するための新たな理論が創出されています。また、普遍的な性質をもつ数学は、自然科学はもちろん、情報科学や経済学など、多くの分野とも密につながっています。これらを背景に「数理科学系」では、20世紀前半までに確立した代数学、幾何学、解析学の基礎を広く学習すると共に、最新の数学理論も探究していきます。●主な学習対象/数論 代数幾何学 代数的位相幾何学 微分位相幾何学 微分幾何学 力学系 複素多様体論 複素函数論 表現論 函数解析 微分方程式論 確率論 代数解析学・数理物理学 作用素環論 計算機科学 応用数学 保険数学物理学は自然界の普遍的な法則を明らかにし、物質の種類や時間・空間・エネルギーのスケールのちがいによって生じる多様な現象を統一理解することをめざしています。これを前提に「物理科学系」は3教室に分かれています。第1教室では主に物質の構造と性質について、第2教室では時空の基本構造から素粒子・原子核・重力・宇宙論までについて、宇宙物理学教室では太陽から最遠方銀河まで宇宙の多様なスケールの諸現象について、それぞれ理論、実験、観測等を並行しながら幅広い研究と教育を行っています。●主な学習対象/不規則系物理学 量子光学・レーザー分光学 低温物理学 光物性 固体量子物性 量子凝縮物性 時空間・生命物理 ソフトマター物理 非線形動力学 凝縮系理論 相転移動力学 流体物理学 非平衡物理学 原子核・ハドロン物理学 素粒子物理学 宇宙線物理学 素粒子論 原子核理論 天体核物理学 太陽物理学 太陽・宇宙プラズマ物理学 恒星物理学 銀河物理学 理論宇宙物理学「地球惑星科学系」は私たちが生活する地球、その地球を取り巻く惑星間の空間、これらを研究対象としています。さらにターゲットも幅広く、雲の動きを引き起こす大気の流れ、日本の前に広がる太平洋の奥深くにある静かな流れ、地震を起し火山を造る地球内部の変動、オーロラと関係している太陽から届く粒子と地球磁場、ヒマラヤをつくり南米とアフリカを引き裂いたマントルの流れ、ダイヤモンドを造り出した高温・高圧の世界、35億年前“らん藻”として存在した生物はいかなる変遷を経て今の現存生物になったのか、他の惑星には生物は存在したのか(するのか)などであり、誰もが抱く身近な疑問だけれど深遠で遙かな事象に関する教育・研究に取り組みます。●主な学習対象/固体地球物理学 水圏地球物理学 大気圏物理学 太陽惑星系電磁気学 地球テクトニクス 岩石学 鉱物学 地層学 地史学 宇宙地球化学◆数理科学系の講義風景◆物理科学系のゼミ風景理学部卒業生からのメッセージ046KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019理学部Faculty of Science

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