京都大学 大学案内2019
34/108

京都大学の教育学部とは教育の諸問題を学問的に探究する学部京都大学の教育学部は、教員養成を主目的としていません。現代の教育に関する諸問題を学問的に探究し、より良き社会実現のための知と技法を開発する学部であり、学生はそれらの習得をめざします。教育に諸科学が交わる“小さな総合学部”複雑な要因が多層に重なりあう教育の諸問題に向きあい、解明するには心や人間、社会に関するさまざまな学問を学ばなければなりません。そのため京都大学の教育学部は、人間を深く探究する人文科学、社会の仕組みや動きを解明する社会科学、人間の心に関する諸科学など、多様な学問が学べる3つの学系を用意しており、その様相は“教育”を現実的主題として諸科学と共有する“小さな総合学部”に他なりません。新しい教育学と心理学の創出京都大学の教育学部では、理論を実践に展開するため、フィールドでの活動を重視しています。あわせて学校に限らず、生涯を通した人間の生成と変容を視野に入れ、21世紀に求められる新しい教育学と心理学の創出をめざした研究に取り組み、その成果を教育の現場にフィードバックしています。教育界の次代を担うリーダーの育成教育は未来を創る営みであり、教育学部は未来に関わる学問を学ぶ場です。変化の激しい現代は未来が見通しにくい時代であり、教育への期待は日増しに大きくなり、果たすべき役割の重要性も高まる一方です。これらに応えるため、京都大学の教育学部では多様な学問が学べる3学系と少人数制の利点を活かした指導により、学生たちを教育界の次代を担うリーダーへと育みます。教育学部Faculty of Education教育学部が望む学生像20世紀は教育が学校中心に機能した学校教育社会でした。しかし21世紀は学校だけでなく、社会のさまざまな場所と一人ひとりの人生のさまざまな局面において、人間形成の営みがゆるやかにネットワーク化される「人間形成社会」が出現しつつあります。これからの教育学は、この「人間形成社会」の展開過程で必要になる“新しい種類の教育”を創造するという課題に取り組まなければなりません。そのため教育学部では、心と人間と社会について、深い関心と洞察力をもち、柔軟な思考と豊かな想像力に富む学生を求めています。教育科学科032KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る