京都大学 大学案内2019
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自他ともに認める日本最高の経済学研究機関は思いのほか学際的です経済学は経済活動の仕組みを研究する学問ですが、近年は隣接する社会科学、例えば法学や心理学、社会学といった分野との協働も盛んに行われています。さらに医学や工学などの理系分野でも、経済の問題は避けて通れません。なぜならどれほど優れた技術が開発されても、消費者が支払える程度の価格でなければ実用化できないからです。実際、私たちの経済研究所には教育学部や工学部、農学部といった他学部出身の研究者が在籍しており、皆さんが思っている以上に学際的です。国際性も豊かで、年間を通じて外国の大学から数多くの研究者を受け入れ、共同研究を行っています。また、所員の約半数は欧米の大学院を修了しており、みんな語学が達者です。そんな当研究所は多様性と知的刺激に充ち溢れ、自他ともに認める日本最高の経済学研究機関です。京都好きの世界的な研究者が四季折々に美しい京大に来られ“おもろい”話をしてくれる基礎物理学研究所に勤務する前は、数々の大学や研究所勤務を経験してきました。その際、「京大ってホントに自由なんだ」と驚いたのは、他の大学では必ずあった業務の説明がほぼなかったこと。また、担当授業や運営業務も驚くほど少なく、以来あり余る自由を謳歌しつつ、自己責任を強く感じながら素粒子論の研究に没頭しています。また、基礎物理学の世界的な研究者にも“京都好き”が多く、東京なら頼んでも来ないような人たちが四季折々に来学、研究会で“おもろい”話をしてくださる。これほど“おもろい”環境、わたしは他に知りません。若手に自由を与える数理研では頑張らないわけにいきません数理解析研究所では純粋数学だけでなく、広く数理科学の研究が行われています。研究する分野の多様性のあらわれか、ここにはさまざまなタイプの研究者がいます。所員の個性的なエピソードも、当研究所の“おもろい”ところなのですが、そのつもりはなくても「悪口」に聞こえてしまうかもしれませんので……ここでは控えます(笑)。さて、前説が長くなりましたが、私が最も“おもろい”と思うのは「自由に研究できること」です。実際、多くの研究所には“運営のための業務”が数限りなくあるのですが、数理研はそれらから若手研究者を守ってくれます。なので若手研究者は諸々の業務から解放され、自由に研究できるのです。このような環境を与えられたからには、一所懸命に頑張らなくては……日々努力している次第であります。星 裕一郎 准教授数理解析研究所西山 慶彦 教授 副所長経済研究所疋田 泰章 特定准教授基礎物理学研究所091011009KYOTO UNIVERSITY GUIDE BOOK 2019

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