豊橋技術科学大学 大学案内2018
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「技術」にこだわる本学だからこその産学連携プロジェクト企業等との共同研究本学は、産業界との共同研究などにより優秀な人材の育成や再教育を行うとともに、研究成果の還元により様々な機能を支え社会の発展・活性化に貢献しています。これによって、学生は相補的・相乗的効果による上質の研究開発成果が得られるのみならず、産業化へ向けた新たな知的情報が期待されるなどの相互メリットも可能になります。人間・ロボット共生リサーチセンターでは、「人とロボットの共生」を目指した人間機械協調技術の研究開発を推進しています。同センターの三枝亮特任准教授は、蓄積された移動技術に先端的なセンシング技術を融合した人間協調型学習ロボットLucia(ルチア)の開発に成功しました。また、本技術を発展させた医療計測可能な見守りロボットの開発にも取り組んでおり、愛知県の支援事業「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」のテーマに採択されています。Luciaは、医師や患者と協調して歩行訓練を支援するロボットで、訓練指導者の指示を理解し、自由空間における患者の歩行運動を3次元的に計測、評価、提示して歩行の誘導や運動認知の強化を行います。具体的には、Luciaが経路に沿って移動し、床に足形を投影して患者を誘導します。患者の歩幅や歩速、身体部位の動きなどを検知し、先端センシング技術と移動技術を統合した医療介護リハビリ支援ロボットLucia(ルチア)を開発歩行姿勢を誘導するので効果的にリハビリを行うことができます。また、撮影、投影の機能により、歩行の状況を映像で確認したり、歩行軌跡などのデータを記録して、患者の訓練意欲を高めます。今後は、医療現場での臨床試験を実施して安全性、信頼性、操作性の向上を図り、パーキンソン病や片麻痺等の疾患への適用などの実用化を目指して研究開発を推進する予定です。建築・都市システム学系 松尾幸二郎助教らの都市・交通システム研究室では、人々の交通現象・交通行動を科学的に捉え、安全・便利・快適で、地域社会と調和のとれた交通システムのあり方とその実現方策を追及するための研究に取り組んでいます。特に最近では、ICT技術の向上により蓄積が進んできている様々な「ビッグデータ」を活用した地域交通マネジメント手法の構築に力を入れています。現在、愛知県や県内企業・大学との連携を中心として、安全・安心な道路を実現するべく、光を活用した次世代路面標示技術の開発や、交通ビッグデータ(自動車プローブデータや3次元空間スキャンデータなど)や交差点シミュレーションなどを活用した地域交通安全マネジメント技術の構築に取り組んでいます。一方、国土交通省や企業・研究所との連携により、自動車に過度に依存しすぎない交通システムの実現を目指して、鉄道、路面電車、路線バス、コミュニティ人々の安全・安心な移動を支える地域交通システムの実現を目指してバス、デマンドバス、タクシーなど様々な公共交通機関の連携によるきめ細やかな地域公共交通ネットワークの構築に向けた取り組みを行っています。三枝 亮特任准教授松尾 幸二郎助教仮想空間自転車シミュレータタクシー交通実態の可視化自動車プローブデータからの生活道路通過交通の抽出交差点3次元空間スキャンデータ48

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