豊橋技術科学大学 大学案内2018
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05Interview異分野技術をヒントに建設物の未来を描く。新しい道を切り拓く研究者たち松 本 幸 大建築・都市システム学Yukihiro MatsumotoProfileまつもと ゆきひろ■ 所属/建築・都市システム学系 ■ 職名/准教授■ 専門分野/複合構造・シェル空間構造・鋼構造■ 学位/博士(工学)(豊橋技術科学大学)■ 所属学会/日本建築学会、土木学会、日本機械学会、日本複合材料学会、日本地震工学会、 日本鋼構造協会、光ファイバセンシング振興協会、 International Association for Shell and Spatial Structures,The International Institute for FRP in Construction松本研究室は異なる研究テーマを持つ人が多く、それぞれの実験で互いに協力し、相談し合うので様々な知識を身につけられることが魅力です。私の研究では、特に光ファイバを用いたセンシングを行うため、建築分野以外の先生方とのつながりが生まれ、応用物理学会という異分野の学会で研究発表をする機会を頂き、大変勉強になりました。織笠 千春さん建築・都市システム学専攻 博士前期2年(八戸工業高等専門学校)(2016年12月撮影)互いに協力し合える環境が、幅広い知識と人脈につながる。VoiceVoiceどのような研究をしていますか?大空間構造の性能分析や、光ファイバセンサを用いた建設構造のモニタリングのほか、繊維強化樹脂材料を使った建設構造物の実現に向け、実験や数値解析を通した分析を行っています。繊維強化樹脂とは、繊維をプラスチックで固めた素材で、軽量・高強度で耐食性に優れることから、車や飛行機、橋の材料としても使われており、建設分野においても、新しい持続型構造物の可能性を秘めた材料として注目されています。材料技術が急速に進歩する中で大切なことは、他の専門分野の成果や技術を上手く取り入れ、応用していく視点、そして、それぞれの材料の欠点を補いつつ、特性や利点を活かせるような構造を提案することです。例えば、炭素繊維は軽くて強いのですが、高価なため、より安価なガラス繊維とのハイブリッド構造にしてコストを抑えつつ強度を上げる方法など、材料の作り方にも配慮しながら、新たな構造の提案を心掛けています。安全で、要求される性能に沿った建築物を可能にするためには、適材適所の材料を選ばなくてはなりません。異分野融合というキーワードもありますが、時には他分野の専門家と連携し、お互いの視点からの意見を出し合うことで、様々な材料技術を総合した建設物の提案・設計に繋げたいと思っています。建築分野を目指す学生へメッセージをお願いします。建築分野は、チームワークが大切です。他分野の仲間の力を借りたり、専門家と連携して研究を進めたりと、人と協力し合う中で、広い視野を養い、多くの研究成果を応用することで、未来のより良い社会の創生に繋がる研究に携わってもらえればと思います。研究テーマ❶シェル空間構造の静的耐力や動的性状❷繊維強化樹脂材料の建設分野への応用研究❸建設構造の健全性モニタリングについて、シミュレーション解析や構造実験・実計測を通して、安全安心な建設構造物の提案・発展に向けて研究を進めています。19

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